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FX口座の比較をする前にまずはここに気をつけよう「Q&A」

FXの会社の選び方がわかりません。どうやって選べばいいでしょうか?


【質問】

FXを始めようと考えているのですが、FX会社が多すぎて、どこでFXの口座を開設すればいいのか分かりません。またスプレッド・レバレッジ・スワップとか、どう見ればいいのでしょうか?

FX取引を始めようと思った投資家が業者を選ぶとき、まず、最初に、比較サイトなどを参考にしようと考えるかもしれません。これらのサイトを閲覧すると、「…(比較項目)で選ぶなら〜(業者名)」というように、個別項目ごとに業者を選ぶ方法が記されていることが多いようです。

比較項目として、自己資本規制比率、信託保全、スプレッド、レバレッジ、スワップ、約定率、システムの強さ、通貨ペア、注文方法、スリッページ…などが使われます。

今回は、これら複数の項目を総合的に判断して業者を選ぶ方法を考えます。 大まかに説明すると、業者をいくつか選び、項目ごとに上位から順に高い点数を付け、最後に各項目の得点を合計して総合順位を決定する方法です。

今回は、自己資本規制比率、スプレッド、スワップ、通貨ペア、スリッページの5項目を比較して順位付けを行います。

ところで、質問の中にレバレッジについての問い合わせがあります。

FX取引では、最初にFX取引業者に証拠金(保証金)を預け入れ、それを元手に、 何倍もの通貨を購入する投資が可能です。この取引金額と証拠金(保証金)の割合(倍数)をレバレッジといいます。

現在、法令の定めにより、個人のFX取引については、レバレッジは最高25倍までと定められており、業者間であまり差は出ないと考えられるので、今回は対象から外しました。

さて、まず、比較する業者を何社か選びます。

取引を始めた業者が破たんする事態は是非とも避けたいところです。そこで、最初は業者の安全性に着目します。FX取引業者が健全な事業を継続可能かどうかの判断項目として、自己資本規制比率を使います。金融先物取引法では、業者に対し、自己資本規制比率の120%以上の維持を義務づけています。

今回は自己資本規制比率の高い上位5社を選別し、以下、確認していきます。5社の順位付けなので、1位→5点、2位→4点…のように点数をつけます。

自己資本規制比率(%) 点数
外為どっとコム 772.4 5
フォーランドオンライン 661.2 4
上田ハーロー 606.3 3
FXトレーディングシステムズ 586.1 2
IGマーケッツ証券 511.7 1

次は、5社のスプレッドです。

マーケット情報などをみると、為替レートは、通常、1ドル=100円23銭-25銭などと2つのレートで表示されます。これは、100円25銭が買値、100円23銭が売値を表し、買値と売値の差がスプレッドです。スプレッドは、投資家からFX取引業者に支払う事実上の手数料なので、小さく設定している業者を選ぶ方が有利となります。

5社の主要通貨のスプレッドを表にまとめました(2011年9月某日時点)。

(各社ホームページを基に筆者作成)
米ドル/円 ユーロ/円 英ポンド/円 豪ドル/円
外為どっとコム 1 2.0〜4.0 4.0〜6.0 2.0〜4.0
フォーランドオンライン 0.6 1.9 4 5
上田ハーロー 1 3 4 3
FXトレーディングシステムズ 0.5〜0.9 0.9〜2.3 4.7〜4.9 3.6
IGマーケッツ証券 0.9 1.9 3.5 2.2

ここでは、米ドル/円のスプレッドで順位付けを行います。なお、FXトレーディングシステムズについては0.5と0.9の平均値(0.7)を使います。スプレッドの小さい方が有利なので、数値の小さい方が高得点となります。

スプレッド 点数
フォーランドオンライン 0.6 5
FXトレーディングシステムズ 0.7(0.5〜0.9) 4
IGマーケッツ証券 0.9 3
外為どっとコム 1 2
上田ハーロー 1 2

次は、スワップポイントを確認しましょう。

スワップポイント(スワップ金利)とは、各国通貨間の金利差に基づく利益またはコストのことです。低金利国通貨で高金利国通貨を購入すれば獲得できる一方、高金利国通貨で低金利国通貨を購入した場合、逆に、負担することになります。

スワップポイントはFX取引業者によって異なり、受け取る場合は絶対値を大きく設定している業者を選ぶ方が有利、負担する場合は絶対値を小さく設定している業者を選ぶ方が有利です。

5社の主要通貨のスワップポイントは以下の通りです(2011年9月某日時点)。

米ドル/円 ユーロ/円 英ポンド/円 豪ドル/円
外為どっとコム ▲5 5 ▲22 22 ▲17 17 ▲103 103
上田ハーロー ▲10 3 ▲29 20 ▲25 16 ▲111 102
FXトレーディングシステムズ ▲9 3 ▲27 19 ▲25 14 ▲110 105
フォーランドオンライン ▲1 1 ▲15 15 ▲10 10 ▲110 110
IGマーケッツ証券 ▲10 0 ▲30 20 ▲26 16 ▲109 104
(各社ホームページを基に筆者作成)
(単位:円/1万通貨)
 

ここでは、米ドル/円の買いの場合のスワップポイントで順位付けをします。投資家側が受け取るのでスワップポイントの大きい業者の方を高得点とします。

スワップ 点数
外為どっとコム 5 5
上田ハーロー 3 4
FXトレーディングシステムズ 3 4
フォーランドオンライン 1 2
IGマーケッツ証券 0 1

次に、通貨ペアに着目します。

通貨ペア」とは、FX取引で交換される2つの国の通貨の組み合わせのことです。通貨の組み合わせが多ければ、投資の幅も広がります。したがって、単純に、通貨ペアの多い業者を高得点とする考え方でよいでしょう。

通貨ペア 点数
IGマーケッツ証券 68 5
FXトレーディングシステムズ 24 4
上田ハーロー 20 3
フォーランドオンライン 17 2
外為どっとコム 12 1

最後にスリッページを取り上げます。

スリッページとは、為替相場の急激な変化が原因となり、注文価格とかけ離れた価格で約定することです。スリッページの頻発は、投資計画などにも大きく影響するでしょう。また、スリッページ発生率の低い業者はシステムが堅固ともいえるので、できるだけ発生率の低い業者を選びたいところです。

さて、業者ごとの比較ですが、発生率などが明確なら順位を付けやすいものの、スリッページについて詳細に開示している業者は極めて少ないのが実情です。

そこで、今回は、次のような取り決めに基づき、点数付けをします。

スリッページ発生率の低さや発生率ゼロを明確にしている、

または、設定により発生回避などが可能な業者→5。

スリッページの発生可能性と注意喚起を明示している業者→3。

開示に関する記述が見当たらない業者→0。

この基準に基づき、各社のスリッページの開示状況を確認の上、下表のように点数を付けました。

 
スリッページの開示内容 点数
フォーランドオンライン 設定により不利なスリッページ回避可能 5
上田ハーロー スリッページの許容範囲設定可能 5
外為どっとコム 発生可能性と注意喚起 3
FXトレーディングシステムズ 表記見当たらず 0
IGマーケッツ証券 表記見当たらず 0

さて、今回取り上げる項目はこれで以上です。

次に、各項目の得点を業者ごとに累計した結果が下の表です。

 
自己資本
規制比率
スプレッド スワップ 通貨ペア スリッページ 合計
外為どっとコム 5 2 5 1 3 16
フォーランドオンライン 4 5 2 2 5 18
上田ハーロー 3 2 4 3 5 17
FXトレーディングシステムズ 2 4 4 4 0 14
IGマーケッツ証券1 3 1 5 0 10

以上の結果からは、最高点のフォーランドオンラインを選ぶという結論になります。

さて、この業者選びの方法は参考になったでしょうか。

上の例では、簡略化のため5社で比較しましたが、もちろん、もっと多くの業者を選別してもよい訳です。また、比較する項目が違えば結果も異なってくるでしょう。今回はスプレッドやスワップでは、米ドルのみ使用しましたが、全通貨で比較する方法も考えられます。

業者選びの方法は投資家の数だけあると思います。

時間に余裕のある方は、自分なりの方法を創意工夫して編み出してください。

その時、今回、ここで取り上げた方法も参考にしてもらえれば幸いです。