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FXのスキャルピングとは?どんな人が向いているんですか?メリット、デメリットは?


【質問】

ネットで『スキャル』というFX用語を目にしたのですが、どういう意味でしょうか??また、どんな人が向いているんですか?また、メリット、デメリットは?

『スキャル』『スキャルピング』の略です。

スキャルピングとは、極めて短期間に、利幅を狙った外国通貨の売買を複数回繰り返す取引手法のことです。

スキャルピングでは、通常、多額の金額を、数分から長くても数十分程度という、ごく短い保有時間で取引するのが一般的です。

取引の間、パソコン画面で相場動向を常時チェックし、損失発生時には損切りのタイミングを見極め、利益が出れば即座に確定する、といった取引を何度も繰り返します。このため、取引回数は非常に多く、1日に数百回行う投資家もいるようです。

このように、相場動向を終始チェックすることによって損失を限定し、大きな利益も見込めることが、スキャルピングのメリットといえるでしょう。


ただ、この手法では、上述の通り、動かす金額が多額になるケースが多く、相場動向から目を離した僅かな隙に大きな損失を被る可能性も高いことから、その場を離れること自体がリスクにもつながるため、「パソコン前に長時間滞在し続ける必要がある」ことになります。この点は、反面、デメリットにもなります。

こうしてみると、スキャルピングは、比較的長時間パソコン前に滞在し、画面の確認ができる時間的余裕のある投資家向きであり、仕事や家事などで忙しい人向きではない取引手法といえるでしょう。


また、瞬時の判断力が求められる取引であり、豊富な投資経験と高度な技術も必要な取引といえるので、FX取引の初心者よりもむしろ、経験を積んだ投資家向きの手法と考えられます。

次に、スキャルピングを行う場合に考慮すべき項目として、まず、スプレッドについて取り上げたいと思います。

マーケット情報などで為替レートを表示する場合、買値と売値の2つのレートが表示されますが、この買値と売値の差をスプレッドといいます。スプレッドは、投資家からFX取引業者に支払う実質的な手数料で、取引業者によって異なります。


以下、スプレッドの違いがスキャルピングにどのように影響するのか確認したいと思います。

例えば、1日にスキャルピングを20回繰り返した場合を想定すると、

スプレッド4銭のFX取引業者 : 20回×4銭=80銭

スプレッド2銭のFX取引業者 : 20回×2銭=40銭

となり、その差は40銭となります。

次に、1日に50回繰り返した場合、

スプレッド4銭のFX取引業者 : 50回×4銭=200銭

スプレッド2銭のFX取引業者 : 50回×2銭=100銭

となり、その差は100銭に拡大します。

このように、取引回数が多くなるスキャルピングでは、スプレッドの差も大きくなることが理解できると思います。したがって、できるだけスプレッドの小さいFX取引業者を選ぶ方が有利となります。

スキャルピングを行う場合に考慮すべき項目として、次に、約定率・スリッページを取り上げます。

FX取引において、自分の注文がFX業者との間で成立することを約定といいますが、FX取引では、約定拒否や、為替相場の急変により注文価格とかけ離れた価格で約定してしまうスリッページの発生のために、自分の注文が意図した値で成立しない、といった事象が発生することがあります。

例えば、1ドル=100円50銭のときにドルを購入した投資家が、1ドル=100円51銭のときに売りたいと思い、成り行き注文を入れた場合を想定します。


このとき、為替相場の急変で、1ドル=100円49銭で約定してしまった場合、利益を目指して注文を出したにも関わらず、結果として、損失となってしまいます。
このような事態の頻発は、スキャルピングにとっては致命的です。注文価格のズレの積み重ねが大きな損失につながるからです。

さて、スプレッドと約定率・スリッページについて取り上げましたが、実はスプレッドの小さいFX取引業者は約定率が低く、スリッページの発生率が高いという見方があります。

スプレッドを小さく設定することによって、1件あたりの利益が低くなり、システム増強にコストをかけられなくなる、というのが根拠のようです。逆に言うと、スリッページ発生率の低い業者は、システムが頑強といえるでしょう。

スキャルピングでは、取引を頻繁に繰り返すことになるので、FX取引業者のサーバーには大きな負荷がかかります。この負荷に耐えきれず、取引の最中にシステムがダウンしてしまうと、投資家にとっては大きな損失につながるリスクとなるでしょう。

したがって、システムの強い業者を選ぶことが重要であり、そのためには、スリッページの少ない業者が目安ということになります。

以上から、スキャルピングを念頭に置いた業者選びでは、スプレッド、約定率・スリッページ、システムの強さといった条件を考慮して選ぶことが必要です。

ただ、スプレッドは開示していても、自社の約定率やスリッページ発生率について詳しく開示している業者は少ないのが実情です。

したがって、自分が取引を始めようと考えている業者がデモトレードの可能な業者の場合、事前にその機能を利用して、約定やスリッページ発生の度合いなどを感覚的につかんでおくとよいでしょう。

以上を踏まえ、スプレッドを比較的小さく設定し、スリッページに対する何等かの対応を施している業者をスキャルピングに適した業者と考え、表にまとめました。

スプレッドは米ドル/円と、高金利通貨の代表として豪ドル/円を掲載しています。なお、スプレッドは、変更される場合もあるので、自身で確認が必要です(表は2011年9月某日)。

また、スリッページへの主な対応については、各社ホームページの記載内容を基にまとめました。さらに、スプレッドとスリッページへの主な対応状況に基づき、独自に判定を行っています。

 
スプレッド(銭) スリッページへの主な対応/
特記事項
独自判定
米ドル/円 豪ドル/円
FXトレーディングシステムズ 0.5〜0.9 3.9 対応について確認できず
フォーランドオンライン 0.6 5 不利なスリップ約定を回避する設定可能。(有利なスリップ約定は発生)
みんなのFX 0.6〜1.0 1.9〜2.5 価格変動の許容限度幅を事前に設定可能。
外為ジャパン 0.7 2.2 スリッページおよび約定しない場合の可能性について説明。
FXトレードフィナンシャル 0.7 1.8 スリッページおよび約定しない場合の可能性について説明。
上田ハーロー 1 3 スリッページの許容範囲を事前に設定可能。
外為オンライン 1 5 提示レートより不利なレートで成立する可能性を説明。
外為どっとコム 1 2.0〜4.0 スリッページ発生の可能性について説明。
フォーランドオンライン 1 3 「スリッページ発生ナシ、注文約定率100%でサービス提供」と明記。
マネーパートナーズ 1.2 2.2 「スリッページなし、約定拒否ナシ」を明記。

(各社ホームページなどを基に筆者作成)

(注)独自判定の意味
米ドル/円スプレッド1以下、スリッページ対応あり。
米ドル/円スプレッド1以下、スリッページ可能性および注意喚起。
米ドル/円スプレッド1超え、スリッページ対応あり。
スリッページ対応について確認できず。

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