FX 業者 比較 - 初心者のための入門!! > FXの基礎知識を身につけるための耳より情報&質問集 > 証拠金がマイナスになることってあるのでしょうか?

FXの基礎知識を身につけるための耳より情報&質問集

証拠金がマイナスになることってあるのでしょうか?

当初の証拠金よりもマイナスになる事ってあるのでしょうか?

FXを初めてみようかと思っていますが、自分で調べてみると証拠金がマイナスになる可能性があるとわかり、気になって質問しました。

最初に証拠金を10万円入れれば、ロスカットされても10万円は無事だと思っていましたが…どなたか教えていただけると助かります。

FX取引では、最初にFX取引業者に証拠金を預け入れ、それを元手に何倍もの通貨を購入することができます。実際に取引を開始すると、為替相場の変動に伴い、証拠金の額は増減します。当然、相場の状況によっては、証拠金を超える損失が発生することもあり得ます。

証拠金を超える損失の発生を可能な限り回避するため、ロスカットがあります。ロスカットとは、証拠金がある一定の割合(ロスカットレベル)を下回った場合、投資家の意思に関わらず、取引を自動的に決済するルールです。

このロスカットに大きく関わるのがレバレッジです。

レバレッジとは、取引金額と証拠金の割合(倍数)のことで、現在、法令により、上限が25倍に定められています。以下、レバレッジの大きさが証拠金やロスカットにどのように影響するか、確認しましょう。

例えば、ある取引業者で、証拠金の割合が当初の80%に到達すると、ロスカットが実施されると仮定します。この業者を利用し、為替相場が1ドル=100円のとき、証拠金10万円を預け、1万ドル購入する取引を行ったとします。

この後、為替相場が1ドル=98円(円高ドル安)となった場合、レバレッジ10倍と5倍の2通りの取引で、ロスカットの実施状況を比較します。

1ドル=100円 → 1ドル=98円
レバレッジ10倍 レバレッジ5倍
変動 1万ドル×100円 =100万円 1万ドル×98円 =98万円 5千ドル×100円 =50万円 5千ドル×98円 =49万円
損失 ▲2万円 ▲1万円
証拠金 の割合 80%(▲20%)
(10万円→8万円)
90%(▲10%)
(10万円→9万円)
ロスカトレベル80% ロスカットレベル到達
→ロスカット実施
ロスカットレベル未到達
→ロスカットなし

上の表から、同じ為替相場でも、レバレッジ10倍の取引ではロスカットが実施され、5倍の取引では、実施されないことがみてとれます。つまり、レバレッジが大きければ、ロスカットレベルへの到達が早いことがわかるでしょう。

ところで、上の例では、簡略化のため、証拠金の割合という形で説明しましたが、実際の判断基準としては、通常、証拠金維持率が使用されます。証拠金維持率とは、必要な証拠金と実際に口座に入金されている資金との割合です。

例えば、現在、口座に10万円入金されていると仮定します。

1ドル=100円のとき、レバレッジ25倍の取引で1万ドル購入すると、

100円/ドル × 10,000ドル = 1,000,000円

1,000,000円 ÷ 25 = 40,000円

となることから、取引に必要な証拠金は、10万円のうちの4万円です。

このときの証拠金維持率は、

10万円 ÷ 4万円 × 100 = 250%

となります。

また、上の例では、ロスカットレベルを80%と仮定しましたが、ロスカットレベルはFX取引業者によって異なります。

投資家による事前設定が可能な業者もあるので、取引を行う前に確認するとよいでしょう。FX業者とロスカットレベルについて、一部を掲載したので、参考にしてください。

業者名 ロスカットレベル
みんなのFX 100%
外為オンライン 20%、100%
(選択コースで異なる)
フォーランドオンライン 100%
外為ジャパン 60%
DMMFX 50%
マネックスFX 30%
(40%、50%、60%に変更可能)

(各社ホームページより筆者作成)

なお、ロスカットはいきなり実施せず、事前にアラートメールなどを使い、投資家に注意喚起や警告を行うのが一般的です。

ある業者の場合、以下のような手順を踏んで実施されます。

処理の名称 発生時の 証拠金維持率 処理の内容
プレアラート 100% 証拠金維持率が100%に達した旨のメールを送付。
アラート 75% 証拠金維持率が75%に達した旨のメールを送付。
注文取り消し 50% その時点における全注文を取り消し。
ロスカット 50% 保有している全建玉を実勢レートで決済(成行注文)。

ロスカットに対する投資家側の対応としては、追加の証拠金(いわゆる追証)を預け入れるか、手持ちの外貨を一部決済して証拠金維持率を引き上げるといった対処が必要となります。

以上のように、アラートメールによる注意喚起やロスカットなどにより、証拠金以上の損失発生への対策は講じられてはいるものの、冒頭でも述べた通り、為替レートが急激に変動した場合には、為替相場が、ロスカットの水準から大幅にかい乖離し、預け入れた証拠金以上の損失が発生することがあります。

それでは、証拠金以上の損失が発生する危険性が高いのは、どのような場合でしょうか。最もリスクが高いのは、戦争やテロの勃発、金融危機の発生、自然災害などに伴い現地が極めて大きな損害を被った場合などです。こうしたときはそれまでの相場の流れは、完全に無効となってしまいます。

また、外国為替市場が閉まる土、日を挟んだ週明けも要注意です。

例えば、金曜日に米国雇用統計などの重要な経済指標が発表され、その数値が事前の市場予想と大きくかけ離れた内容だった場合、相場に大きく影響する要人発言があった場合、著しい大口取引があった場合などには、週明けに相場が大きく変動する可能性があります。

このような場合、外国為替相場のローソク足チャートを確認すると、前営業日の終値と翌営業日の始値が不自然に大きくかけ離れていることがあります。この空間をギャップ(窓)といいます。

窓が開いた後は、極めて短時間のうちに為替相場が落ち着きを取り戻すことが多いのですが、その前に損失が確定してしまうことは充分考えられます。

以上のような事態が頻繁に発生するとは考えにくいですが、心配なら、証拠金を多めに預け入れておく、証拠金のほとんどを使う取引を避ける、買いと売り両方のポジションを建てておく…など、自分なりの対策を講じておく必要があるでしょう。

※こちらのランキングは、取引コスト、スワップ、通貨ペア、レバレッジ、情報、注文機能、モバイル(アプリ)対応、管理人による評価の総合評価になります。