FX 業者 比較 - 初心者のための入門!! > 海外のFX情報を翻訳するブログ | 海外の気になる為替情報を無料公開 > 円安への「踊り場」と言えるのか?

海外のFX情報を翻訳するブログ | 海外の気になる為替情報を無料公開

円安への「踊り場」と言えるのか?

相変わらず日本円に資金が流れる構図に変化は見られませんが、多少は米ドルやユーロにも明るい材料が見え始めています。まだ「円安に振れやすい段階」とは言えませんが、米ドルとユーロの明るい兆しは、今後の円安への「踊り場」となるのでしょうか?




それでは、現在の「米ドル/日本円」の状況から確認していきましょう。


84.29〜84.33 トレンド状況:やや弱気


金融緩和策もほとんど効果のないまま終わりを迎え、現在の海外市場では、日銀による介入のタイミングを探る動きが活発化しています。

では、海外の専門家は日銀の動き等をどう分析しているのか、さっそくチェックしていきましょう!

----------------------------------------------------------

■AP通信記者「ダン・ペリー氏」のコメント■

先週土曜日、EU中央銀行のジーン氏は、「ギリシャのユーロ撤退は、考えられるオプションの中では最悪なシナリオである」と述べた。

現在のユーロ安を招いた最大の原因がギリシャ危機であり、ギリシャの財政不安がユーロ全体を押し下げていることを考えれば、ギリシャをユーロから以前の独自通貨「ドラクマ」に回帰させ、そこで新たに財政再建を図る方法も考えられる。

ジーン氏は続けて、「ギリシャの財政再建は順調に進んでいる。アテネ銀行のシステムの再構築も順調に進んでおり、最悪の事態は脱したと言っても良い」と述べたが、これは市場関係者の見解と大きく異なる部分があり、中央銀行トップの強気なコメントに、市場がどう反応するのかが今後の注目ポイントと言えるだろう。



■為替分析家「デイビッド・ロドリゲス氏」のコメント■

注目すべき経済指標やデータ、それに、世界的に一時的なリスク買いが進行していることから、対米ドルで大きく豪ドルが値を上げる結果となった。とくに、オーストラリアの小売売上高やGDPが市場の予想を上回ったことが大きな要因と言える。また、もうしばらく豪ドル高は続くものと考えられる。

また、以前の「金利が上がるのでは?」の予想が「金利が下がるのでは?」に変わり、金利変動こそ最大の変動要因である豪ドルは下落したのだが、「下がることはない」との予想が今度は出てきており、それも豪ドルを押し上げる要因となっているようだ。

しかしながら、リスク買いにはそれなりの危険性も伴う。リスク買いをしているということは、短期筋が多く取引している証拠なのだが、今後の指標などでリスクが増大する見解が広がると、今度は一気に資金が引き揚げられる。つまり、豪ドル高はもうしばらく続くと思われるが、投資家の許容範囲を超えると、対主要通貨で激しいラリーが繰り広げられる可能性が出てくると言える



■経済アナリスト「イリア・スピヴァック氏」のコメント■

ユーロが対米ドルで上昇しているのと同様に、ポンドも対米ドルで上昇を見せている。一見するとユーロの連れ高に思えるが、どうやらそれだけではないようだ。

ユーロとポンドは他の通貨に対して連動する特徴はあるが、今回のユーロの場合は、ユーロ関連の指標やドイツの経済回復が市場に評価されたために上昇したと考えられる。一方で、ポンドは「リスク買い」の様相が強く見えるのが特徴的だ。

つまり、イギリス経済が市場に評価されたのではなく、短期的な利益を狙った「リスク買い」がポンドに見られるのだ。これに関しては、先週は豪ドルも同じような動きを見せた。

リスク買いは、上記のように短期的な利益を目的としたものだ。したがって、ポンドの上昇トレンドは決して強いトレンドではなく、「すぐに折れる」という可能性も視野に入れておきたい。あくまでも「一時的」ということを念頭に置いて今後の動向を見守るべきだろう。


----------------------------------------------------------

いかがでしょうか?色々なコメントが発表されているのですが、ポイントを以下にまとめるとこうなります。


<ポイント1>
ギリシャのユーロ撤退が噂されていたが、
ジーン氏はそれを「考えうる最悪のシナリオ」と位置付けた


<ポイント2>
リスク買いや経済データの好調ぶりを受け、
豪ドルは対米ドルで上昇し、今後もうしばらくは続きそうだ


<ポイント3>
ユーロは経済状況が評価されての上昇が見られ、
ポンドは短期的なリスク買いの上昇が見られる
(ともに、対米ドルであり、対円でのコメントではありません)


このようになります。それでは、アメリカ国内で公表されている、今週の主要通貨の分析を紹介していきます。

----------------------------------------------------------

□■日本円■□

アメリカの指標が市場予想ほど悪くなかったことを受け、一時的にドルが買い戻された。結果、現在は84円台前半でボックス相場を描いている。しかし、いつさらなる円買いが進むのか依然として不透明な状態にあり、80円を割る公算も出始めてきた。

こうなると、日銀のドル買いによる為替介入が最も考えられるシナリオだと言える。しかしながら、野田財務相の発表通り、日本の単独による介入には大きな期待は出来ない。したがって、市場は単独介入の弱さをテストする段階に来ていると言える。とくに、アメリカの給与水準のデータが悪ければ、そのタイミングこそテストするに最も適切なタイミングと言えるだろう。



□■米ドル■□

先週末、指標が市場予想より良かったことを受け、日本円やスイスフランなどの「セーフ・ヘブン・アセット」と呼ばれる安全な資産から、資金を獲得するに成功した。しかしながら、新しく長期のドル買いのポジションを建てることは、多くの専門家の間で「まだ早い」との意見が聞かれる。

たしかに、先週のアメリカ国内の指標は買い材料と見られる部分が多くあった。しかし、今春のギリシャ危機以降の世界経済の回復の遅れ、とりわけ、アメリカ経済の回復の遅れが深刻化していることは、世界中の投資家が知っていることだ。

したがって、その疑心暗鬼はまだ払拭されておらず、給与水準のデータなどが悪い発表になると、現時点でのドル買いが一気にドル売りに戻る可能性がある。

一部の専門家の間では、「ドル安の2番底はない。そろそろ中長期的なアップトレンドの準備をするべき」との声も聞かれるが、大勢を占めているのは「まだ早い」という意見であることも忘れない方が良いだろう。



□■ユーロ■□

先週は、対米ドルで値を上げる結果となったユーロだが、その要因は小売り関連のデータが改善したことにある。個人レベルでの需要に多少の回復が見られ始めたことから、また、EU中央銀行のジーン議長の「経済は回復しつつある」とのコメントを受け、イギリスのポンドに対しても3週連続で強みを戻すことになった。

マーケット関係者は、「予想以上の回復がユーロ圏に見られることが大きな原因。とくに、ドイツの経済回復には特筆すべきものがある」と述べており、今後も対米ドルやポンドでのユーロの回復は続くものと思われる。

現時点のテクニカルで見れば、ユーロドルで「1.287」が次のターゲットになるだろう。このラインは、大きなユーロの崩れがない限り、到達する可能性は非常に高く、その場合、次のターゲットとなりラインが「1.292」であることも視野に入れるべきである。

----------------------------------------------------------

いかがでしょうか?上記の3大通貨分析をまとめると、以下のようになります。


<ポイント1>
世界の市場は、日本の単独介入が最も自然なシナリオだと考えている


<ポイント2>
日本の単独介入に効果がないことは世界も知っている


<ポイント3>
アメリカの指標が予想より良かったことから、ドル買いが進んだが、
中長期のドル買いのポジションを建てるのは「まだ早い」との意見が多い


<ポイント4>
ユーロの驚くべき回復力が先週に見られ、
今後も対米ドルとポンドで強みを取り戻す公算が強い


過去数週間にわたって「明るい材料なし」と言われてきたユーロですが、ドイツの経済回復スピードの速さなどもあり、対米ドルやポンドで値を上げる結果となっています。

しかしながら、まだそれが「円売りユーロ買い」に直結するとは決して言えず、まだしばらくは、対円でのユーロ安は続くものと考えられます。

少しずつ米ドルやユーロにも明るい材料が見え始めましたが、それでも円に資金が集まる構図に大きな変化が表れていないため、一気に円安に進むとは考えられません。


この記事をtwitterに投稿する
はてなブックマークに追加
Subscribe with livedoor Reader
初めてこのブログをお読みになられた方へ。もし記事の内容を気に入って頂けましたら、ぜひ一度RSSリーダーにご登録いただければとと思います。これから皆様方により喜んでいただける記事を目指してまいります。