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口先介入から単独介入へ

口先介入を連発してきた日本ですが、口先介入は、連発するほどに効果が半減してしまいます。まさに今の日本がそうなのですが、口先に効果がないことを裏返せば、それは「本格的に単独介入が…」という憶測も呼ぶのです。
日本の単独介入と世界市場のせめぎあい、来週の動向をさっそく紹介していきます。




それでは、9月10日(15:00時点)の「米ドル/日本円」の状況から確認していきましょう。


83.88〜83.92 トレンド状況:ニュートラル


10日午前は一時的に84円台に突入しましたが、やはり投機の円買い攻勢がすぐに83円台に戻しました。

まだ混迷続く世界3大通貨の来週の動向を、海外情報をもとに分析していきましょう!

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■為替ライター「ジョン・リベラ氏」のコメント■

ポンドが対米ドルで値を上げつつある。これは、米ドルの弱みが相対的にポンドを押し上げたとも言えるが、ユーロ危機再燃の中、イギリス国内の経済データに好印象が持てるものが多く出たためとも言える。

ダウとの勢力関係を見ても、7月初旬にダウを上抜き、現在もダウより好調な推移を見せている。

ユーロ危機再燃で世界中の投資家がリスク回避に躍起になっているが、ユーロ圏に明るい材料がないわけでもない。まず、ドイツの経済回復は世界でもトップクラスに早いスピードであり、ポンドの対米ドルでの上昇も1つの強みだ。また、ノルウェーの経済回復も顕著に見られるようになってきたころから、これらは明るい材料と認識して良さそうだ。リスク買いが進んでいるのも、このような明るい材料が背景にあるためだと考えられる。

ただし、市場はむしろユーロ圏の「悪い部分」に目が向いており、明るい材料を見るのではなく、暗い材料に危機を感じる傾向にある。したがって、その認識に変化がない限りユーロの回復は期待できず、来週も対主要通貨、とくに対円での弱みは深刻な状態が続くだろう。



■為替分析家「ジョン・キックライター氏」のコメント■

10日午前、一時的にドル円は84円台に突入したが、投機の「円買い攻勢」がすぐに83円台に押し戻した。一時的に上or下に抜けることはあっても、来週も「83円台後半〜84円台前半」のボックス相場は続きそうだ。上げと下げの両方のラインで効率良くpipsを稼ぐことが重要と言えるだろう。

また、あくまでも皆さんの自己責任で行って欲しいのだが、現時点のドル円の相場を考えると、「逆張り」が有効だと考えられる。分かりやすいボックス相場においては、逆張りの方が有利であることは言うまでもないからだ。

とくに、急激に円安ドル高が進んだ時には、投機の円買い攻勢がすぐに価格を押し戻すため、そこが逆張りでの大きな利益を狙うチャンスと言えるだろう。



■経済アナリスト「イリア・スピヴァック氏」のコメント■

日本の口先介入の効果はもはや期待できない。日本は世界でも有数の経済大国であるため、口先だけでも効果は見込めるはずなのだが、どうやら弾を撃ちすぎたようだ。

世界の市場は、実際の介入の可能性も視野に入れながら、それでも「また口先だけだろう」と考えているのだ。したがって、もはやその効果は限定的どころか、さらに投機マネーを勢いづかせるかもしれない。

野田財務相は単独介入に対して強い示唆を見せているが、その効果が限定的であることはすでに周知の事実であり、日本政府や日銀がその他のカードを持ち合わせていないことも事実である。世界中の資金が円に流れる構図に変化がないのは、まさに「日本のカード不足」が最大の原因と言えるだろう。

したがって、新しいカードの発見や、投資家心理を大きく揺さぶるだけのニュースがない限り、今の円高水準に変化が見られることはないだろう。むしろ、来週はもっと円高が進むと考えた方が自然である。


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いかがでしょうか?色々なコメントが発表されているのですが、ポイントを以下にまとめるとこうなります。


<ポイント1>
ポンドの強み、ドイツやノルウェーの経済回復など、
ユーロ圏にも明るい材料は確かにある


<ポイント2>
一時的な上or下抜けはあるものの、
ボックス相場では「逆張り」で利益を狙っていきたい


<ポイント3>
日本には、今の円高水準に対処できるカードがなく、
新しいカードが見えない限り、来週も円高水準は続くと思われる


このようになります。それでは、アメリカ国内で公表されている、今週の主要通貨の分析を紹介していきます。

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□■日本円■□

リスク買いやアメリカの指標が良かったことを受け、一時的に対米ドルとポンドで大きく値を下げたが、現在は対米ドルで83円台後半と、以前としてこの地点でのボックス相場を描いている。

輸出産業が経済の柱である日本にとって、この円高水準は経済を大きく傷つけることになる。だからこそ、円トレーダーは日本政府と日銀の動向に注意が必要だ。

日銀による単独介入は、それほど効果はないとされている。しかし、円高による収益の減速で、生産拠点を海外に移す計画を建てている企業が多く見られることから、日本政府も本格的な対策に乗り出す可能性が高い。

日銀と政府がタッグを組み、強烈なインパクトを世界市場に示したなら、急激な円安が進むことも可能性としては否定できないだろう。実質経済を考えれば、単独介入に大きな効果はないのだが、相場を動かすのは投資家心理であり、ここにターゲットを絞り、心理を大きく揺さぶることが出来れば、中期的な「円買いストップ」も可能と言える。

では、いつこのような措置が取られるのか?日本政府は確実にタイミングを窺って(うかがって)いるが、ドル円で83円を割り込んだ時が最も可能性の高いタイミングと言える。



□■米ドル■□

対ユーロでは値を上げた米ドルだが、対ポンドと円においては値を下げる格好となった。今週のアメリカ国内の指標は、総じて投資家を満足させるものとなったが、とくにドルフランでのドル上昇は特筆すべき状況だろう。

フランは、日本円と並んで「セーフ・ヘブン・アセット(安全な資産)」であり、対円でドルが弱くなっていると同時に対フランでも弱みを露呈しているのだ。しかしながら、対フランで米ドルが上昇したことを受け、少しずつ、ドルの強みが本格化してきたものと考えられる。

ただし、対円ではまだ円高水準は続くだろう。野田財務相の単独介入も注視すべき点だが、現在の円高には膨大な投機マネーが絡んでいるため、アメリカに「大きな経済回復」が見られない限り、円売りが本格化することはないと言える。



□■ユーロ■□

豪ドル買いなど、「リスク買い」がしばらく続いたが、ユーロはその恩恵を大きく受けることが出来なかった。これは、アメリカの指標が予想より良かったため、投資家がドル買いを進めたことが大きな原因と言える。

昨日の1日の動きを見れば、ユーロや対ポンドで大きく値下がりし、対豪ドルにおいては、なんと160pipsも下落する結果となった。

世界中の投資家は、本日(10日)のイギリスとカナダの指標に注目している。それほど悪くない予想が出ていることから、リスク買いがユーロに集まり、来週にかけて対ポンドや豪ドルでユーロは値を上げる公算が大きい。ただし、リスク買いは所詮リスク買いであり、リスクが増大するほどに長期的な弱みも増大する。ユーロの弱みがもうしばらく続くと考えられるため、ユーロ圏全体の経済回復は遅れるだろう。


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いかがでしょうか?上記の3大通貨分析をまとめると、以下のようになります。


<ポイント1>
世界の市場は、日本の単独介入が最も自然なシナリオだと考えている


<ポイント2>
日本の単独介入に効果がないことは世界も知っている


<ポイント3>
アメリカの指標が予想より良かったことから、ドル買いが進んだが、
中長期のドル買いのポジションを建てるのは「まだ早い」との意見が多い


<ポイント4>
ユーロの驚くべき回復力が先週に見られ、
今後も対米ドルとポンドで強みを取り戻す公算が強い


市場は、日本政府と日銀の対応に注視しつつも、口先介入の効果はもはや薄れてしまったようです。口先介入は、1〜2度は効果があるのですが、弾を撃ちすぎると効果も半減してしまいます。

しかし、口先介入の効果が薄れたことを裏返せば、それだけ「本格的な介入のタイミングが近づいている」と言えます。その時の乱高下の中で、上手くポジションを建てることが求められそうです。


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