FX 業者 比較 - 初心者のための入門!! > 今週の重要指標情報 | アメリカ発の為替関係者のコメントを翻訳するブログ > 今週はアメリカにとって暗い1週間なのか…?

今週の重要指標情報 | アメリカ発の為替関係者のコメントを翻訳するブログ

今週はアメリカにとって暗い1週間なのか…?

先週は、多少は米ドルも円以外の主要通貨で強い動きを見せましたが、今週もその動きは続くのでしょうか?しかし、どうやら各指標の予想を見ていると、今週のアメリカには「良い材料」があまり見当たらないのです…

それでは、8月22日現在の「米ドル/日本円」の状況から確認していきましょう。


85.61〜85.63 トレンド状況:強気


先週は米ドルが対ユーロとポンドで非常に強い動きを見せましたが、今後の米ドルの動きをチェックしてみましょう。

明日23日は、重要指標はないのですが、24日(火)と25日(水)の主要国の重要指標を見ていきます。


----------------------------------------------------------

■8月24日と25日の重要指標■

それでは、8月24日25日に発表される重要指標を確認していきましょう(時刻は日本時間です)。


☆カナダ:6月小売売上高前月比(24日21:30)
☆アメリカ:7月中古住宅販売件数(24日23:00)
☆アメリカ:7月中古住宅販売件数前月比(24日23:00)
☆ポーランド:ポーランド中銀政策金利(24日23:59)
☆ドイツ:8月IFO<景気動向>(25日17:00)
☆アメリカ:7月新築住宅販売件数前月比(25日23:00)


それでは、1つ1つの指標を詳しく見ていきます。


----------------------------------------------------------


■カナダ:6月小売売上高前月比■

前回:+0.2% 今回予想値:+0.4%

発表日時:8月24日21:30

発表機関によっては、今回の予想が「+0.3%」になっていることもありますが、わずかな改善が見られる数字になっています。

小売売上高は、「国民がどれだけ消費活動を行ったか?」を示す数値であるため、景況感指数と並んで重要視されるものです。とくに、アメリカと国境を接するカナダであるだけに、カナダの指標はアメリカ市場への影響も大きく見られるのです。

また、最近では金利も下がってしまい、「スワップポイント狙いの通貨」として魅力がなくなったカナダドルですが、今後の経済回復次第では、また金利の上昇が期待できるかもしれません。

今回、予想値がそれほど前回値と変わらないことから、実際の発表が予想を大きく上回る(下回る)ことがない限り、為替への影響は限定的だと思われます。しかし、結果が予想を大きく離れることもありますので、その場合に備えてチェックを怠らないようにしておきましょう。



■アメリカ:7月中古住宅販売件数■

前回:537万件 今回予想値:468万件

発表日時:8月24日23:00

先ほどのカナダの指標より、こちらの落ち込みの方が気になります。オバマ大統領は、アメリカ国内の不動産業界の活性化のため、住宅ローンの政府を巻き込んだ支援策を打ち出しているのですが、それでも支援を受けられない人は大勢いるのです。

先日のヤフーアメリカのトップニュースにも掲載されるほど、不動産業界の落ち込みと先行きの不透明感は深刻です。

また、不動産業界の落ち込みは、製造関連の業界へのダメージも大きいのです。家が売れなければ家具も売れませんし、生活用品の売り上げも落ち込みます。また、自家用車の売り上げも落ちるなど、予想値の落ち込みが、どれほど市場への影響を与えるのかは実際に発表されてからでないと分かりませんが、ドル離れが進む可能性を視野に入れておきましょう。



■アメリカ:7月中古住宅販売件数前月比■

前回:−5.1% 今回予想値:−12.9%

発表日時:8月24日23:00

こちらの落ち込みも深刻と言えるでしょう。すでにドル離れによる円高が進んでいるため、ここからさらに急激な円高になることはあまり考えられませんが、少なくとも、84円台のリスクは視野に入れてください。まだ投機の短期筋の「売り攻勢」が落ち着いたわけではありませんので。

アメリカ政府による追加支援策の拡大が待たれるところですが、もし、予想値通りの発表、あるいはそれにすら届かない発表になった場合、投資家心理に与える影響は大きいと言えます。

ぜひ、この指標はチェックしておいてください。まずは株市場への影響が見られるはずですが、そこから為替市場にどの程度の影響が出るのか、実際にNY市場がオープンしてからでないと不透明な部分も多いため、「ポジションをほうっておく」ことは賢い選択肢ではありません。



■ポーランド:ポーランド中銀政策金利■

前回:3.5% 今回予想値:3.5%

発表日時:8月24日23:59

ポーランドの政策金利が発表されます。FXの世界では、日本円を絡んだ取引においてズロチそれほど大きな影響は持っていませんが、ズロチはユーロとよく似た変動を見せる傾向にあります。

ポーランドはEU加盟国ではあるのですが、ユーロではなく「ズロチ」という独自の通貨を採用しています。非常に歴史の古い通貨であり、日本円との取引も可能です。

今回、予想値はこれまでの金利と同じなのですが、仮に金利の上昇が見られると、ズロチに資金が流入する可能性が高くなり、ズロチの上昇に伴ってユーロも上昇する可能性があります。「対ユーロでの円安」ということですね。

実際の発表を待ってからでないとどうなるかは分かりませんが、ズロチという、意外な通貨の変動がユーロに与える影響についても視野に入れておきましょう。



■ドイツ:8月IFO<景気動向>■

前回:106.2 今回予想値:105.7

発表日時:8月25日17:00

ドイツは、世界の主要国の中でも、「最も経済回復の早い国」と言われています。現在、ユーロが対円と米ドルで非常に弱くなっていることからも、ドイツの回復がユーロ全体に与える好影響が待たれているのです。

ドイツは、EU連合の中でもイギリスに並んで経済の中心国であり、ユーロを採用している国の中では、ドイツは最も影響力のある国なんですね。

今回、予想値ではほんの僅かの悪化が出ていますが、現時点では為替への影響は限定的だと言われています。

しかし、予想値と実際の発表が大きく離れることもあります。また、大きく離れると、予想していなかった投資家たちが一気に行動(売買)を開始しますので、急激に大きな変動が生まれる可能性があります。



■アメリカ:7月新築住宅販売件数前月比■

前回:+23.6% 今回予想値:0.0%

発表日時:8月25日23:00

前日の24日の「中古住宅関連の指標」に続いて、25日の23時には「新築住宅の指標」が発表されます。前回が「+23.6%」であったのに対し、今回の予想値は「0.0%」と、「全く伸びていない」ということが言えます。また前月比で言うと、「20%以上も下落した」という見方も出来ますので、中古住宅関連の指標と同様、ここでの為替への影響も非常に懸念されます。

ドル離れによる影響で、多少はユーロへの資金流入もあるでしょうが、円への資金流入も視野に入れておいてください。つまり、「円高」ということです。

その他、今週のアメリカには「見通しの明るい材料」がほとんど見られないことから、市場関係者では「下落する週」との話がよく聞かれます。


----------------------------------------------------------

それでは、上記の重要指標のまとめを少ししておきましょう。


<ポイント1>
発表される指標と発表時刻
☆カナダ:6月小売売上高前月比(24日21:30)
☆アメリカ:7月中古住宅販売件数(24日23:00)
☆アメリカ:7月中古住宅販売件数前月比(24日23:00)
☆ポーランド:ポーランド中銀政策金利(24日23:59)
☆ドイツ:8月IFO<景気動向>(25日17:00)
☆アメリカ7月新築住宅販売件数前月比(25日23:00)



<ポイント2>
アメリカの中古住宅関連の指標には、
見通しの明るい材料はほとんど見えない



<ポイント3>
ポーランドの通貨「ズロチ」における、
ユーロへの連動した影響は要チェック



<ポイント4>
ドイツの景気動向は、EU全体の動向を見る上で重要な要素



<ポイント5>
アメリカは、中古住宅関連だけでなく、
新築住宅関連の指標も悪い予想が出ている

さて、先週は米ドルの強い動きが多少は見られる1週間でしたが、今週はどうやら「見通しの暗い1週間」になりそうです。

そのため、円買いの動きの加速には十分に注意しておきましょう。ユーロ関連の指標もそれほど明るいものがないため、結局、「セーフ・ヘブン・アセット(安全な資産)」である日本円に資金が流れやすいのです。


この記事をtwitterに投稿する
はてなブックマークに追加
Subscribe with livedoor Reader
初めてこのブログをお読みになられた方へ。もし記事の内容を気に入って頂けましたら、ぜひ一度RSSリーダーにご登録いただければとと思います。これから皆様方により喜んでいただける記事を目指してまいります。