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今週の重要指標情報 | アメリカ発の為替関係者のコメントを翻訳するブログ

イギリスとドイツの「合わせ技」に期待!

さて、まだまだ円高基調が続いていますが、アメリカとEU圏への経済的な信頼回復こそ、円高基調に歯止めをかける最大の要因と言えます。またそれと同時に、日銀や日本政府の、世界への強いメッセージも求められるのです。
そんな状況の中、26日と27日の重要指標とともに、今後の為替を見極めてみましょう!

それでは、8月26日(15:00)現在の「米ドル/日本円」の状況から確認していきましょう。


84.70〜84.74 トレンド状況:やや弱気


野田財務大臣の会見で、実質的に「日本はこの円高に対して何もしない」ということが世界に知れ渡り、一気に84円台に突入しました。

そして今日、日銀総裁と財務相が海外出張に出発し、「急激で偏った円高には円売りも辞さない」という、比較的強いメッセージを出しました。はたしてこれがどう影響していくのか?26日と27日の重要指標と絡めて分析していきましょう。


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■8月26日と27日の重要指標■

それでは、8月26日と27日に発表される重要指標を確認していきましょう(時刻は日本時間です)。


☆アメリカ:新規失業保険申請件数(8月26日・21:30)
☆日本:7月全国消費者物価指数前年比(8月27日・8:30)
☆イギリス:第2四半期GDP改定値(8月27日・17:30)
☆ドイツ:8月消費者物価指数前月比(8月27日・発表時刻は未定)


それでは、1つ1つの指標を詳しく見ていきます。


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■アメリカ:新規失業保険申請件数■

前回:50万件 今回予想値:49.0万件

発表日時:8月26日21:30

現在の円高は、日本経済への信頼が高いための円高ではなく、ドル安とユーロ安による相対的な円高であることは間違いありません。したがって、アメリカ経済の回復とともに、円売りも世界的に加速することになるのですが、その意味でも「失業関連の指標」は非常に重要です。

失業率が依然として約10%で推移しているアメリカですが、今回の新規失業保険申請件数には、わずかに改善が見られそうです。

しかし、注目したいのが同時刻に発表される「失業保険継続受給者数」なんですね。つまり、「現時点までに継続して失業保険を受給している人の推移」を表した指標なのですが、前回発表が「447.8万人」であったのに対し、今回の予想値は「449.5万人」となっています。わずかですが、悪化する予想になっているのです。

したがって、新規申請件数で改善が見られようとも、継続受給者数に改善が見られない限り、リスク回避の動きで円買いがさらに加速する可能性も視野に入れておきましょう。



■日本:7月全国消費者物価指数前年比■

前回:−0.7% 今回予想値:−0.9%

発表日時:8月27日8:30

久しぶりに日本の重要指標です。前回より多少悪化する予想が出ていますが、株式の世界ではこの悪化は深刻でしょう。約1年3カ月ぶりに日経平均が9000円割れを引き起こし、それが投資家の「底抜け心理」を生みだしています。そのため、この暗い材料は株価にさらに悪影響を与える可能性が大きいと言えます。

しかし、為替の世界ではどうでしょうか?「円高⇒株安」にはなりやすいのですが、「株安⇒円高」とはなりにくいのが現状です。したがって、久しぶりの日本の重要指標ではあるのですが、為替への影響は限定的と考えられます。

ところが、日本の株市場から流れ出た資金がアメリカ株に入ると、それに連動してドルも買われ、一定幅の円安は期待しても良いと思います。そうなる可能性は決して高くありませんが、円売りの材料がほとんど見つからない状況を考えれば、政治的なメッセージ以外ではこのような所に期待するしかないのです。



■イギリス:第2四半期GDP改定値■

前回:+1.1%(前期比) +1.6%(前年比)
今回予想値:+1.1%(前期比) +1.6%(前年比)

発表日時:8月27日17:30

対ユーロでの円高も深刻ですが、やはりEUへの経済不安が、円買いの方向に投資家を動かしていると言えるでしょう。現在、ギリシャを始め、スペインやポルトガルなど、これらの国の回復に期待することはできません。期待どころか、「いつ潰れてもおかしくない国々」だからです。

したがって、仮にそれらの国に万が一の事態が起こっても、「助けられるだけの財務力が周辺国にあるかどうか?」が、ユーロを見極める上での焦点になって来ます。

イギリスは、EU圏の経済中心国の1つであるだけに、今後のユーロの動きを見極める上で非常に大切な国なのです。また、イギリスのポンドは、対米ドルで大きく下落しているため、対米ドルでの改善が見られれば自然とユーロに資金が集まり、対円でのユーロ安も少しは緩和されることが期待されます。



■ドイツ:8月消費者物価指数前月比■

前回:0.3% 今回予想値:0.0%

発表日時:8月27日 発表時刻は未定

「世界一、経済回復が早い国」と言われるドイツであるだけに、このところのドイツの指標への注目度は一気に高まりつつあります。そのドイツで、「8月消費者物価指数」の「前月比」が発表されます。予想は「0.0%」と、前月と変わらない予想が出ていますが、消費者物価指数は、予想値と発表が違うことがよくあるのです。

ドイツは、もはやEU圏に最も大きな影響を与える国であるだけに、今後のユーロ円にも大きな影響を与えます。また、同時刻に発表される「前年比」では、前回発表が「+1.2%」であり、今回の予想は「+1.1%」となっています。こちらはそれほど暗い材料とは言えませんので、多少の期待は持てそうです。
(これがユーロ高に結びつくとは思えませんが…)

さて、上記のイギリスのGDP改定値とドイツの消費者物価指数は、それぞれを単体で見れば明るい材料とは言いにくいのですが、ともに多少でもプラスに指標が発表されれば、「合わせ技」による期待感は広がります。実際の発表を待ってからでないと確定的なことは言えませんが、「合わせ技によるEU圏への資金流入」が発生すれば、円高基調の一服も期待できるでしょう。


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それでは、上記の重要指標のまとめを少ししておきましょう。


<ポイント1>
発表される指標と発表時刻
☆アメリカ:新規失業保険申請件数(8月26日・21:30)
☆日本:7月全国消費者物価指数前年比(8月27日・8:30)
☆イギリス:第2四半期GDP改定値(8月27日・17:30)
☆ドイツ:8月消費者物価指数前月比(8月27日・発表時刻は未定)


<ポイント2>
アメリカの失業保険継続受給者数には、
明るい材料と言えるほどの期待感は持てない


<ポイント3>
日本の消費者物価指数は、為替への影響は限定的だと考えられるが、
日本売りの資金がアメリカに流入すれば、ドル買いつながる可能性がある


<ポイント4>
イギリスとドイツの指標による「合わせ技」に期待感が生まれれば、
対ユーロでの円高基調の一服もあり得る


まだまだ円売りに市場が動きそうな気配は見当たりませんが、円高は、世界経済にとっても決して良い影響を与えません。市場関係者は、それを理解しているからこそ、ドル買いやユーロ買いのタイミングをうかがっているのです。

日銀や財務相による政治的な強いメッセージは、十分のその「きっかけ」になりますので、口先だけでなく、「ハッキリとした態度」を世界にアピールするべきでしょう。そうすることで、投機マネーによる過剰な円買いも阻止できますからね。

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