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今週の重要指標情報 | アメリカ発の為替関係者のコメントを翻訳するブログ

今週のユーロも暗いのか…?

ドル安だけでなく、対円でのユーロ安も非常に深刻な状態です。具体的な対策が日本政府から見えてこないため、やはりユーロ圏の経済回復に期待を寄せるしかないのですが…

どうやら、まだ明るい材料はほとんど見えてこないのです。そんな30日と31日の重要指標を確認していきましょう!



それでは、8月29日現在の「米ドル/日本円」の状況から確認していきましょう。


85.24〜85.29 トレンド状況:弱気


「円に資金が流入する構図」が解決されないまま、ドル円は85円台で推移しています。現在の円高はドル安とユーロ安が招いているものであり、日本政府と日銀の対応も遅れていることから、やはりアメリカとヨーロッパ圏の経済回復が円高是正の最大の特効薬となるでしょう。

明日30日と明後日31日は、ユーロ圏やアメリカのみならず、オセアニア圏でも重要指標が発表されます。ぜひチェックしてください!

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■8月30日と31日の重要指標■
(時刻は日本時間です)


☆ニュージーランド:7月貿易収支(30日・7:45)
☆オーストラリア:7月小売売上高前月比(30日・10:00)
☆ドイツ:8月失業率(31日・16:55)
☆ユーロ圏:8月消費者物価指数前年比(31日・18:00)
☆ユーロ圏:7月失業率(31日・18:00)
☆アメリカ:8月消費者信頼感指数(31日・23:00)


それでは、1つ1つの指標を詳しく見ていきます。


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■ニュージーランド:7月貿易収支■

前回:+2.76億NZドル 今回予想値:−0.40億NZドル

発表日時:8月30日7:45

対主要通貨で下落し続ける豪ドルと連動する傾向のあるNZドルです。この1カ月間のチャートを見ても、対円での下落も激しいものになっていますね(8月29日現在で60.55)。

しかし、先週末は対主要通貨で「ググッ!」と値を上げたことをご存知でしょうか?これは、投資家の「9月半ばに豪ドルの金利が上がるのでは?」との期待から豪ドルに思惑買いが入り、まずは豪ドルが対主要通貨で値を上げました。その連動により、NZドルも先週末に上昇したのです。

ところが、「上がるのでは…?」との「思惑買い」である以上、「指標の悪い数字に影響されやすい」という特徴があることも知っておきましょう。

その意味では、今回の7月貿易収支の数値は「マズイ」ということになりそうです。先週末に上げた分が、週明けに一気に下げる可能性を視野に入れておきましょう。



■オーストラリア:7月小売売上高前月比■

前回:+0.2% 今回予想値:+0.4%

発表日時:8月30日10:00

9月に金利が上がるのでは…?」との期待から、思惑買いが豪ドルに入り、先週末は「ググッ!」と対主要通貨で値を上げる形となりました。しかし、やはり「期待感」だけによる上昇には「期待が裏切られると崩れやすい」という特徴があります。

したがって、今回の指標が悪い結果となれば、上昇した分を一気に吹き飛ばす可能性もあります。しかし、予想段階では前回発表より伸びていますので、予想通りの結果になれば、この指標による下落の心配はないと思われます。

ただし、総選挙で生まれた新政権の経済対策がまだほとんど見えていないため、その点に不安を感じる投資家が資金を引き揚げる可能性もあります。豪ドルで取引をされている方は、ぜひ政治の動向にも注目しておきましょう。



■ドイツ:8月失業率■

前回:7.6% 今回予想値:7.6%

発表日時:8月31日16:55

「世界で最も経済回復の早い国」と呼ばれているドイツですが、経済が好調というわけではありません。他の国や地域の回復があまりにも遅れているため、相対的に「ドイツの回復が早い」というだけなのです。

失業率は、その国や地域の最も重要な指標の1つであり、今回は、前回発表と変わらずに「7/6%」という予想が出ています。しかし、「変わらない=安心」ではいけません。

変わらないということは、別の言葉で言い換えると「改善していない」ということです。したがって失業率の場合、「変わらない」は少しネガティブに捉えられることが多いと考えておきましょう。また、予想が必ずしも正式の発表数値と同じであることはありません。予想に反して悪い数字が出れば、さらに対円でのユーロ安を加速させる結果になることも視野に入れておく必要がありそうです。

また、同時刻に発表される「失業者数」も併せてチェックしておくと良いでしょう。



■ユーロ圏:8月消費者物価指数前年比■

前回:1.7% 今回予想値:1.6%

発表日時:8月31日18:00

対円でのユーロ安は深刻なものになっていますが、日本政府の対応が非常に遅れていることを考えれば、やはりユーロ圏の経済回復こそ円高を是正する最大の要因となります。

しかし、今回の指標でも大幅な改善は見られず、むしろスペインやポルトガルの財政不安が増すばかりと言えるでしょう。したがって、予想通りの発表になった場合、大幅な改善が見られないことから、この段階でユーロ安に歯止めをかけることはできないと考えられます。さらにユーロ安が進むことも視野に入れてください。



■ユーロ圏:7月失業率■

前回:10.0% 今回予想値:10.0%

発表日時:8月31日18:00

やはりこちらでも、ユーロ安の改善につながる材料は見つかりそうもありません。失業率は、投資家心理的には「10%」の大台は大きいものです。これがわずかでも改善し、「9%台」になれば多少のユーロ買いも進むでしょうが、予想通りの発表で「10%台」のままならば、買い材料とはお世辞にも言えないでしょう。

上記の「8月消費者物価指数前年比」と見比べても、やはり円に資金が流れる可能性を視野に入れた方が良いと思われます。海外の市場関係者の間では、「ユーロ円はいつでも105円を割り込む可能性がある」との声も聞かれるため、今後もさらにユーロ安が加速する可能性がありそうです。



■アメリカ:8月消費者信頼感指数■

前回:50.4 今回予想値:51.0

発表日時:8月31日23:00

FX初心者の方には聞きなれない指標かもしれませんが、「消費者信頼感指数」は景況感の示す非常に重要度の高い指標です。この指標は、1985年の調査を「100」として、「現在はどの程度なのか?」を見ることが出来ます。

今回の予想値は「51.0」であり、1985年当時と比べると景況感は悪いと言えますが、前回発表より改善する数値が予想として出ています。

消費者信頼感指数は、前述のように民間人の景況感を数値化したものです。したがって、机上のデータではなく、「国民はどう感じているのか?」という数値であるため、景気の実態に近い数値として信頼性のあるものなんですね。今回の発表では大幅な改善は見られませんが、日銀と日本政府の「金融緩和策」と「介入示唆」があったため、それとダブルでドル買いが入ることを視野に入れておきましょう。


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それでは、上記の重要指標のまとめを少ししておきましょう。


<ポイント1>
発表される指標と発表時刻
☆ニュージーランド:7月貿易収支(30日・7:45)
☆オーストラリア:7月小売売上高前月比(30日・10:00)
☆ドイツ:8月失業率(31日・16:55)
☆ユーロ圏:8月消費者物価指数前年比(31日・18:00)
☆ユーロ圏:7月失業率(31日・18:00)
☆アメリカ:8月消費者信頼感指数(31日・23:00)


<ポイント2>
週末に上げた豪ドルとNZドルは、
週明けに下がることを視野に入れておきたい


<ポイント3>
ドイツの失業率に改善は見られず、
その他に強い指標がないことからユーロ売りの可能性がある


<ポイント4>
現在のところ、ユーロ圏の指標に明るい材料はない


<ポイント5>
アメリカの消費者信頼感指数はわずかな改善しか見られないが、
日銀と日本政府の経済対策とメッセージにより、
円売りの可能性も視野に入れておきたい


日銀と日本政府の対応は、市場関係者の間では「ほとんど効果はない」と言われています。その通りだと思うのですが、そこから生まれる「期待感」に関しては、数字のデータでは計算できないものです。

したがって、日銀と日本政府の対応に、「どこまで期待感が持てるのか?」が1つの大きな焦点となって来るでしょう。

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