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今週の重要指標情報 | アメリカ発の為替関係者のコメントを翻訳するブログ

米の失業率次第で80円割れもあり得る!?

さて、今週末は非常に重要な指標が待ち構えています。アメリカの失業率が発表されるのですが、その前哨ともいえる米ドルやユーロの様々な指標と併せて、今後の為替の動向を分析してみましょう。



それでは、9月1日現在の「米ドル/日本円」の状況から確認していきましょう。


84.35〜84.38 トレンド状況:やや強気


アメリカの景気回復の遅れが顕著であることから、また、ユーロ圏の経済も思わしくないことから、やはり円に資金が流れる傾向が続いています。

さて、今週の後半は、非常に重要な指標が多く発表されます。為替も大きく動く可能性がありますので、必ずチェックするようにしておきましょう。

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■9月1日〜3日の重要指標■
(時刻は日本時間です)



☆アメリカ:8月ADP雇用統計(1日・21:15)
☆オーストラリア:7月貿易収支(2日・10:30)
☆ユーロ圏:第2四半期GDP(2日・18:00)
☆ユーロ圏:欧州中央銀行発表金利(2日・20:45)
☆アメリカ:新規失業保険申請件数(2日・21:30)
☆アメリカ:8月失業率(3日・21:30)


それでは、1つ1つの指標を詳しく見ていきます。


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■アメリカ:8月ADP雇用統計■

前回:+42千人 今回予想値:+15千人

発表日時:9月1日21:15

今週の金曜日(3日)には「米8月失業率」という、最も重要な指標の1つが発表されますが、その前の「前哨戦」という形で、ADP雇用統計にも注目しておきましょう。

ADP雇用統計は、非農業部門の雇用者数を予測する数値なのですが、失業率などの雇用統計の「2営業日前」に発表されるものです。雇用統計は非常に重要な指標ですが、その予測が出来る指標として、ADP雇用統計も重要視されているんですね。

今回は、前回よりもかなり悪い結果が予想されており、本家の失業率も悪化の予想が出ています。その意味でも、ADP雇用統計の「悪化具合」が市場に大きな様子見を生みそうです。様子見は、長く続くほどに大きなパワーとなりますので、失業率の発表後、非常に大きく為替市場が動くことも予想されます。



■オーストラリア:7月貿易収支■

前回:35.39億豪ドル 今回予想値:31.00億豪ドル

発表日時:9月2日10:30

10月に利上げが行われるのでは?」との期待感が薄れ、一気に資金が流出した豪ドルですが、期待感が薄れただけが資金流出を生んだわけではありません。やはり、経済そのものが悪いことに加え、新政権の経済対策の具体的な内容があまり見えてこないのも大きな原因の1つです。

豪ドルは、日本円とも関係が深く、豪ドル円で取引されている方も多いと思いますが、貿易収支はオーストラリアの独自要因の中でも非常に重要視しておくべきものです。

オーストラリアは、主に農業や天然資源の貿易で利益を上げているため、この指標が大きく崩れると、豪ドルの下落に直結しやすい特徴があります。今回、大幅ではないものの、悪化の予想が出ていますので、ここをきっかけに豪ドル安が進行する可能性を視野に入れておきましょう。



■ユーロ圏:第2四半期GDP■

前回:+1.0%(前期比) 今回予想値:+1.0%(前期比)
前回:+1.7%(前年比) 今回予想値:+1.7%(前年比)

発表日時:9月2日18:00

まだまだユーロ安が深刻な状態であり、今後も対円での弱みが改善される見通しはあまりないのですが、その中で「第2四半期GDP」が発表されます。日本の第2四半期GDPがボロボロであり、それに比べると良い数値に思えますが、安心するのは早合点です。

たしかに、数字だけを見れば日本より良いため、「これをきっかけにユーロ買いが…」と期待したくなる気持ちは理解できますが、それ以上にユーロ圏の経済状況は悪いと言えるのです。スペインやポルトガルの危機もまだ深刻な状態ですし、失業率も「10%」のままです。

むしろ、失業率だけを見ればアメリカよりも悪い数字になっています。したがって、GDPが日本より良いからと言って、それがユーロ買いに直結するとは考えにくいと言えます。



■ユーロ圏:欧州中央銀行発表金利■

前回:1.0% 今回予想値:1.0%

発表日時:9月2日20:45

ユーロの政策金利が発表されますが、前回と変わらない予想になっています。また市場関係者の間でも、「サプライズがあったとしても利下げだ。利上げになることはない」という意見が大半を占めています。

「変わらないのであれば、注目する必要はないのでは…?」と思ってしまいそうですが、たしかに政策金利の数字だけを見ればその通りです。しかし、政策金利の発表時には、中央銀行総裁のコメントも同時に発表されることになります。

今回は、政策金利の数字ではなく、むしろ欧州中央銀行総裁の発言に注視しておきましょう。今後の経済対策や、経済回復の見通しなどに関する発言もあると思いますよ。



■アメリカ:新規失業保険申請件数■

前回:47.3万件 今回予想値:47.8万件

発表日時:9月2日21:30

3日の失業率発表前の「最後の前哨戦」に位置付けられる指標です。新規失業保険申請数は、「パーセント」ではなく「○○万件」のように具体的な数字で発表されますので、見た目にもインパクトがあるだけでなく、失業状況の具体的な数字が見られるため、非常に重要な指標の1つです。

今回、前回発表よりも少し悪化する数字が予想されています。また前回の発表も前々回より悪化するなど、2カ月連続して悪化することになりそうです。

この数字を踏まえ、翌日の失業率が悪化すると、やはり為替市場への影響も大きくなりそうです。まずは株市場が大きく動くでしょうが、それに連動した為替の動きにも注目しておきましょう。



■アメリカ:8月失業率■

前回:9.5% 今回予想値:9.6%

発表日時:9月3日21:30

アメリカの指標の中で最も重要なものです。アメリカの経済回復の遅れは、何よりも失業率の高さがネックになっています。約10人に1人が失業している状態ですので、まずは失業率の改善が経済回復のための急務と言えるのです。

そのため、オバマ大統領を始めアメリカ政府は、新規雇用の創出に必死になっていますが、残念ながら、今回はわずかに悪化する予想が出ています。

また、上記で紹介した「ADP雇用統計」や「新規失業保険申請数」も悪化する数値が出ていますので、その影響の大きさは少し心配になります。現時点でもドル離れ円買いが進んでいますので、失業率が悪化すれば、一気に83円台に突入する可能性も視野に入れておきましょう。

ただし、9月1日時点で民主党代表選が告示され、小沢一郎氏が「介入も視野に入れる」との発言を出しています。介入が政治的な争いに使われるのは良くないのですが、世界の市場はアメリカの失業率と日本の介入の可能性の両方を見極める局面となっています。


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それでは、上記の重要指標のまとめを少ししておきましょう。


<ポイント1>
発表される指標と発表時刻
☆アメリカ:8月ADP雇用統計(1日・21:15)
☆オーストラリア:7月貿易収支(2日・10:30)
☆ユーロ圏:第2四半期GDP(2日・18:00)
☆ユーロ圏:欧州中央銀行発表金利(2日・20:45)
☆アメリカ:新規失業保険申請件数(2日・21:30)
☆アメリカ:8月失業率(3日・21:30)


<ポイント2>
オーストラリアの貿易収支が悪化する予想になっており、
さらに豪ドル離れが進む可能性を視野に入れたい


<ポイント3>
米失業率の前哨戦であるADP雇用統計と新規失業保険申請数の両方が、
今回は悪化する予想となっており、失業率もわずかに悪化する予想が出ている


<ポイント4>
日本の介入の可能性と、米失業率の両方を見ながら、
ドル円の動向を見守る必要がある

今週の初めには日銀と政府の対策が発表されましたが、ほとんど効果のないままに終わってしまいました。円に資金が集まる構図に何の変化も表れていないことが大きな要因ですが、今週末のアメリカの失業率次第では、さらに円高が進行する可能性も考えられます。

また、それと同時に日本の単独介入の可能性も視野に入れておきましょう。単独介入では実質的な効果は期待できないのですが、「介入した!」という事実は、投資家心理を動かすのに十分な要素と言えるためです。


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