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今週の重要指標情報 | アメリカ発の為替関係者のコメントを翻訳するブログ

米ドルとユーロ以外では回復の兆しが…

米ドルとユーロが円に対して安い水準で推移していますが、オーストラリアやカナダ、ドイツなどは順調に国内経済の回復が進んでいると思われます。円高是正のための本丸は「アメリカ経済の回復」なのですが、1歩1歩、「周りから攻めていく」という意味では、周辺国の経済回復にも期待したいものです。




それでは、9月8日現在の「米ドル/日本円」の状況から確認していきましょう。


83.44〜83.50 トレンド状況:強気


もはや感覚がマヒしてしまったのでしょうか?83円台で大騒ぎしていたのに、すでに円相場は83円台前半にまで高くなっています。

為替市場においては、以前より「80円を切る可能性もある」と言われてきましたが、現実味が増してきた雰囲気がします。そんなドル円の今後の予想を、今週後半にかけて発表される重要指標と一緒に見ていきましょう。

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■9月8日〜10日の重要指標■
(時刻は日本時間です)



☆ドイツ:7月鉱工業生産前月比(8日・19:00)
☆カナダ:カナダ中銀政策金利(8日・22:00)
☆オーストラリア:8月失業率(9日・10:30)
☆イギリス:英中銀政策金利(9日・20:00)
☆アメリカ:7月貿易収支(9日・21:30)
☆カナダ:8月失業率(10日・20:00)


それでは、1つ1つの指標を詳しく見ていきます。


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■ドイツ:7月鉱工業生産前月比■

前回:−0.6% 今回予想値:+1.0%

発表日時:9月8日19:00

先週は「理由が見えにくい上昇」を見せたユーロですが、金融機関の財務状況が悪化していることを受け、欧州危機が再燃しそうな気配です。うまく収まってくれれば良いのですが、そのカギを握っているのがドイツと言えるでしょう。

「世界で最も経済回復が早い」と言われるドイツには、「ユーロ圏の他の国々を助ける」ということが期待されているのです。したがって、他の国々の懸念とドイツへの期待が互いに相殺しており、その意味でも今回の指標は重要度が高いと言えるでしょう。

前回発表よりも大幅に改善される見込みがあるため、ユーロ高を誘発するには至らないものの、ユーロ圏への懸念による急激なユーロ安をある程度は食い止められそうな気配です。



■カナダ:カナダ中銀政策金利■

前回:0.75% 今回予想値:1.0%

発表日時:9月8日22:00

リーマンショック以降、相次ぐ利下げで取引の価値を失ったカナダドルですが、今回の政策金利発表では利上げが予想されています。金融危機以降の最悪の状態から脱する見込みが見えたためなのですが、これにより、少しはカナダドルへの資金流入も期待できそうです。

今回の利上げにより、円高ドル安が是正されることは考えられませんが、カナダ経済の回復はアメリカ経済にとってもプラスになりますので、今後の円高是正に向けたファーストステップは確保できると言えるでしょう。

また、中銀総裁のコメントにも注目しておきましょう。経済政策等の今後の展望は、市場に大きな影響を与えますし、今後もカナダ経済への回復見込みが伺えるなら、さらに円高是正に向けた準備が進むことになります。



■オーストラリア:8月失業率■

前回:5.3% 今回予想値:5.2%

発表日時:9月9日10:30

豪ドルの最大の変動要因は「金利」なのですが、それに次いで重要視されるのが失業率です。豪ドルは、この数週間で円を除く対主要通貨で大きく値を上げました。安全な資産への資金流入が進んでいたため、短期でリスクの高い通貨を買い、短期的な利益を狙う動きが活発化したためです。

その動きが今度も続くかどうか、今回の失業率の改善はそれを占う上で大きな試金石となりそうです。

今回の予想値は、前回発表より少し改善される見込みですが、失業率の改善は、数字は僅かでも投資家心理は大きく揺さぶられるものです。したがって、予想以上の改善が見られた場合は、さらに豪ドル買いが短期的に進むものと考えられます。

しかし、前述のように「リスク買い」による「豪ドル買い」ですので、今後、長期的に豪ドルへの資金流入が期待できるかどうかはまだ不透明な段階と言えるでしょう。



■イギリス:英中銀政策金利■

前回:0.5% 今回予想値:0.5%

発表日時:9月9日20:00

イギリスは、それほど金利が重要視される通貨ではありません。しかし、政策金利発表後の総裁のコメントは注意して見守るようにしておきましょう。

金利自体は、今回も変動することは予想されていません。前回発表と同じ「0.5%」だと思われます。ところが、今週に入ってからの欧州危機の再燃を受けて、イギリスがどう対処するのかなど、これらのコメントが発表時に出されるはずです。それによって、ポンド円にも大きな影響が出るものと思われます。

イギリスのコメントで最初に大きく動くのはポンドユーロなのですが、ポンドの対して動いたユーロは、そのまま円にも大きな影響を与えます。したがって、「ポンドとユーロの間の話だから、円は関係ない」と思ったら大間違いなのです。

ポンドに対してユーロが弱みを見せれば、その弱みは間接的に円にも向かうことになります。つまり、ユーロ安が進行する可能性が高いと言えるのです。まだコメントは出されていませんので、今の段階ではユーロ安が進むかどうかは明言できませんが、「上下のどちらかに大きく動く可能性あり」という意味では、必ずチェックしておくべき指標と言えるでしょう。



■アメリカ:7月貿易収支(■

前回:−499億ドル 今回予想値:−470億ドル

発表日時:9月9日21:30

そもそも、現在の偏った円高は、長い目で見れば世界経済にとってマイナスなのです。なのになぜ、アメリカはこの円高を容認しているのでしょうか?その最大の理由は、「自国の輸出産業を活性化する」というものなのです。

ドル安は、世界における米ドルの規模を小さくしてしまいます。したがって、本来であればマイナスなのですが、ドルが安くなると、自国の製品を海外で安く売ることが出来ます。つまり、「輸出産業に利益がもたらされる」と言えるのです。

だからこそアメリカは、現在の円高を容認する姿勢を見せているのですが、その効果が見える指標こそ、「貿易収支?」と言えます。

今回、前回発表よりもわずかに改善する予想が出ていますが、「22億ドル」の改善に市場がどう反応するかが見どころでしょう。私の個人的な予想を言えば、「判断するには時期が早い」ということになります。

円高がアメリカの輸出産業に恩恵をもたらすには、もう少し時間がかかるのです。つまり、7月の時点ではすでに86円台ほどまでに円高になっていたのですが、それがアメリカの輸出産業に「どれほどの利益をもたらすのか?」に関しては、もう少し先にならないと見えてこないでしょう。

しかし、今回の発表は「多少は効果が出てきた」とも言えるため、それが米ドルの買い材料になる可能性は無視できません。ちなみに、同時刻には「新規失業保険申請件数」も発表されます。前回発表が「47.2万件」で、今回の予想は「47.0万件」と、わずかですが回復する見込みとなっています。



■カナダ:8月失業率■

前回:8.0% 今回予想値:8.0%

発表日時:9月10日20:00

カナダは、リーマンショック前までは「通貨の優等生」と呼ばれており、日本円に対して乱高下しにくく、なおかつ高金利であったことから、スワップポイント狙いの通貨として非常に人気が高かったのです。

しかし、リーマンショックや欧州危機などで利下げが相次いで行われ、円に対してもその価値を大きく下げた状態が続いています。

ところが、そんなカナダ経済にも少しずつですが回復の兆しが見え始め、明日にも金利の上昇が予想されています。そこでさらにカナダドルの価値を上げるには、失業率の改善が必要不可欠となるのですが、残念ながら、今回の予想では改善する見込みは出ていません。前回発表と同じ、「8%」だと思われます。

しかし、中銀総裁のコメントには注目しておきましょう。今後の経済政策の展望など、これらも市場に大きな影響を与えますので。


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それでは、上記の重要指標のまとめを少ししておきましょう。


<ポイント1>
発表される指標と発表時刻
☆ドイツ:7月鉱工業生産前月比(8日・19:00)
☆カナダ:カナダ中銀政策金利(8日・22:00)
☆オーストラリア:8月失業率(9日・10:30)
☆イギリス:英中銀政策金利(9日・20:00)
☆アメリカ:7月貿易収支(9日・21:30)
☆カナダ:8月失業率(10日・20:00)


<ポイント2>
ドイツの経済回復が、ユーロ安にストップをかけられるかが焦点


<ポイント3>
カナダでは利上げの予想が出ており、
利上げによる資金流入が期待されている


<ポイント4>
アメリカの貿易収支の本格的な効果を判断するのは、
まだ時期が早いと思われる


<ポイント5>
失業率の改善が見られるようになれば、
カナダの経済回復も本格化する可能性あり

昨日、野田財務相は日本の単独介入を大きく示唆しました。その効果は限定的だと思われますが、「何もしない、何も反論しない」という日本の消極的な姿勢が続く限り、投機や個人投資家レベルの円買いにストップをかけることは出来ないでしょう。

いつ、どのタイミングで介入が行われるのか?そのタイミングが事前に発表荒れることはありませんので、チャートの「不自然な動き」にはぜひ敏感になっておきましょう。


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