FX 業者 比較 - 初心者のための入門!! > 今週の重要指標情報 | アメリカ発の為替関係者のコメントを翻訳するブログ > アメリカ経済の回復はまだ遠いのか?

今週の重要指標情報 | アメリカ発の為替関係者のコメントを翻訳するブログ

アメリカ経済の回復はまだ遠いのか?

来週、13日には重要指標のスケジュールはないのですが、14日と15日にはアメリカやユーロ圏で多くの重要指標が発表されます。ドイツには暗い材料が見られるものの、イギリスやユーロ全体には明るい材料がありそうです。さっそく、1つ1つを確認していきましょう!




それでは、9月12日現在の「米ドル/日本円」の状況から確認していきます。


84.16〜84.18 トレンド状況:強気


「いつになったら円買いが収束するのか…?」との声も多く聞かれますが、どうやら指標を見る限りでは、ユーロ圏には明るい材料は多いものの、アメリカにはそれほどないことが分かります。

そこで、14日と15日に発表される主要国や地域の重要指標を1つ1つ確認していきましょう。

----------------------------------------------------------

■9月14日〜15日の重要指標■
(時刻は日本時間です)



☆ニュージーランド:7月小売売上高指数前月比(14日・7:45)
☆イギリス8月消費者物価指数前月比(14日・17:30)
☆ユーロ圏:7月鉱工業生産前月比(14日・18:00)
☆ドイツ:9月ZEW景況感調査(14日・18:00)
☆アメリカ:8月小売売上高前月比(14日・21:30)
☆イギリス:8月失業率(15日・17:30)
☆アメリカ:9月NY連銀製造業景気指数(15日・21:30)


それでは、1つ1つの指標を詳しく見ていきます。


----------------------------------------------------------


■NZ:7月小売売上高指数前月比■

前回:+0.9% 今回予想値:0.0%

発表日時:9月14日7:45

ニュージーランドは、為替の世界では小国ですが、豪ドルの推移の今後を占う上では重要な国です。とくにこの1〜2週間、「リスク買い」と呼ばれる積極的に利益を追求した取引が豪ドルやポンド等で見られます。

今回の予想は、前回発表よりも少し悪化する数値が出ており、「リスク買い」はあくまでも「リスク買い」なのです。したがって、「これ以上はマズイな…」と投資家が判断すれば、特に、投機マネーがそう判断すれば、一気にリスク買いは終息する傾向にあります。

幸い、発表時刻が7:45と、東京市場が主導権を持てる時間帯です。14日、前場のNZドルと豪ドルの動きには注意しておきましょう



■イギリス8月消費者物価指数前月比■

前回:−0.2% 今回予想値:+0.3%

発表日時:9月14日17:30

8月消費者物価指数の前期比が発表されます。現在、ユーロ圏において経済回復の柱になっているのはドイツですが、イギリスのポンドもユーロに大きく影響を与えるため、イギリスの指標に好感が持てるなら、それに連れてユーロも上がる傾向にあります。

今回、前回発表よりもかなり改善される予想が出ており、予想通りの発表になれば、間違いなく「ポンドの買い材料」として指標は判断するでしょう。一時的に対ユーロでのポンド高になると思いますが、それに連れてユーロがどう動くのかも楽しみです。

この日(14日)、ユーロ圏でも重要指標(下記参照)が発表されますが、悪い予想は出ていないため、イギリスを含めたユーロ圏全体の回復が期待できそうです。しかし、その一方でドイツの指標(下記参照)に好感が持てないため、まずは対ユーロでのポンド高が進み、その後にユーロがどう判断されるかが市場の関心を引いているのです。



■ユーロ圏:7月鉱工業生産前月比■

前回:−0.1% 今回予想値:+0.1%

発表日時:9月14日18:00

イギリスの消費者物価指数に好転が見られますが、それに次いでこちらの指標にも改善が見込めそうです。鉱工業生産は、これまでのデータで言うならば「予想通りの発表」になることが多く、上記のイギリスの指標と合わせて買い材料が1つ増えることになりそうです。

しかし、先ほども説明しましたが、下のドイツの指標に改善が見られず、また、ドイツはユーロ圏における経済回復の「本丸」とも呼べる国であるため、その両方を総合して市場がどう判断するのかは不透明です。

現在、対円で「106円70銭」にまでユーロ安が進んでいますが、ユーロ危機再燃と言われる中、まだユーロ高に針が振れるのは先のことだと思いますが、少しでもユーロへの買い材料を大きくする意味では、この指標は好感が持てると言えそうです。



■ドイツ:9月ZEW景況感調査■

前回:14.0 今回予想値:10.0

発表日時:9月14日18:00

「ZEW景況感調査」は一種の景況感指数なのですが、一般人ではなく、経済アナリストに対して行われる景況感調査のことです。したがって、経済のプロの目線で見て、「景況感は改善or悪化しているのか?」が判断される指数だと考えておきましょう。

上記の、イギリスとユーロ圏の指標では改善が予想されていますが、経済回復が世界で最も早いと言われている肝心のドイツでは、景況感は悪化するとの予想が出ています。現在、ドイツの指標はユーロ圏全体で非常に重要度が増していますので、合わせ技で市場がどう反応するのかは注視しておきましょう。

また、IFO景気動向指数の1週間前に発表される指標であるため、IFO景気動向指数の先行指標としても見ておきましょう。



■アメリカ:8月小売売上高前月比■

前回:+0.4% 今回予想値:+0.3%

発表日時:9月14日21:30

世界経済の回復には、やはりアメリカの回復が欠かせません。現在の円高水準の是正もアメリカ経済の回復が重要なのですが、その意味では、今回の悪化の予想は「痛手」と言えるでしょう。

FRBのバーナンキ議長は、「来年以降、アメリカ経済の回復は本格化する」と述べていますが、その根拠はハッキリしておらず、まだアメリカ経済の混迷は続くと考えられています。

一方で、先週に発表されたアメリカの指標には好感が持てるものが多く、その意味では、少しずつではありますが、アメリカ経済の中に明るい兆しが見え始めているのも否めません。

13日〜15日までにおいては、これがアメリカの数少ない重要指標の1つであるため、予想より悪い結果になった場合、また円に資金が集まることも視野に入れておきましょう。



■イギリス:8月失業率■

前回:4.5% 今回予想値:4.5%

発表日時:9月15日17:30

イギリスは、それほど失業率の高い国ではないのですが、今回は前回発表と変わらない数字は予想として出ています。「変わらないのでは意味がない…」と思われる方も多いと思いますが、同時刻に発表されるもう1つの重要指標にも注目しておきましょう。

失業率の発表と同時刻に発表されるのが「8月失業者推移」なのですが、「−38千人⇒−30千人」という予想になっています。数字は悪化しているのですが、「着実に減らしている」という見方が強く、どちらかと言うと明るい材料として受け止められそうです。

上記の「8月消費者物価指数前月比」にも改善が見られるため、来週前半は、ポンドには買い材料が多くあると言えるでしょう。



■アメリカ:9月NY連銀製造業景気指数■

前回:7.10 今回予想値:8.00

発表日時:9月15日21:30

アメリカには、多くの連銀による景況感指標があるのですが、その中でも最も重要視されているものが「9月NY連銀製造業景気指数」です。今回、前回発表よりも改善する数値が出ており、改善幅も比較的、大きいものになっています。

もちろん、予想通りの結果となれば、米ドルの買い材料として考えるべきです。しかし、アメリカ経済の抜本的な改善が依然として見られないことを考えると、この改善によるドル買いも一時的なものになる可能性が高く、円買いが収束するとは考えられません。

上記の「8月小売売上高前月比」にも改善が見られないことから、まだ米ドルの世界的に弱さは続くことになる公算が高いでしょう。


----------------------------------------------------------

それでは、上記の重要指標のまとめを少ししておきましょう。


<ポイント1>
発表される指標と発表時刻
☆ニュージーランド:7月小売売上高指数前月比(14日・7:45)
☆イギリス8月消費者物価指数前月比(14日・17:30)
☆ユーロ圏:7月鉱工業生産前月比(14日・18:00)
☆ドイツ:9月ZEW景況感調査(14日・18:00)
☆アメリカ:8月小売売上高前月比(14日・21:30)
☆イギリス:8月失業率(15日・17:30)
☆アメリカ:9月NY連銀製造業景気指数(15日・21:30)


<ポイント2>
NZドルの動きが、リスク買いの今後を占う可能性あり


<ポイント3>
イギリスの経済回復が加速すると思えるほど、
イギリスの指標の改善が見られる1週間になりそうだ
ただし、ドイツの景況感は悪化する予想となっている


<ポイント4>
アメリカには、経済回復を思わせるような指標の改善がない

他国頼みの日本ですが、ユーロ圏では、総合するとドイツ以外では明るい材料が多く揃っています。

一方で、アメリカには明るい指標は見られず、現在84円台前半で推移しているドル円も、まだ円高基調の一服には先が遠いように思えそうです。


この記事をtwitterに投稿する
はてなブックマークに追加
Subscribe with livedoor Reader
初めてこのブログをお読みになられた方へ。もし記事の内容を気に入って頂けましたら、ぜひ一度RSSリーダーにご登録いただければとと思います。これから皆様方により喜んでいただける記事を目指してまいります。