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今週のユーロは重要指標がいっぱい!

以前、「何もニュースがないことが、ユーロにとって吉報だ」と解説しましたが、今週の後半にかけてユーロ圏では重要指標が目白押しとなっています。その中でも、特に影響が大きそうな指標をまとめてみました。




それでは、9月29日(14時)現在の「日本円/米ドル」の状況から確認していきましょう。


83.73〜83.75 トレンド状況:強気

今朝の日銀短観が投資家の好印象を呼び、またドル円で83円台に突入しました。3回目の介入の可能性を視野に入れるべきなのですが、その一方で今週はユーロ圏で様々な重要指標が発表されます。

そこで、昨日の「日本VSアメリカの値下げ合戦が激戦化!」でも案内したように、本日29日から10月1日までのユーロ圏における重要指標を確認していきましょう。

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■9月29日〜10月1日までの、ユーロ圏の重要指標■
(時刻は日本時間です)



★ユーロ圏:9月業況判断指数(29日・18:00)
★ユーロ圏:9月経済信頼感(29日・18:00)
★ドイツ:9月失業者数(30日・16:55)
★ドイツ:9月失業率(30日・16:55)
★ユーロ圏:9月消費者物価指数前年比(30日・18:00)
★ユーロ圏:8月失業率(10月1日・18:00)


それでは、1つ1つの指標を詳しく見ていきます。

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■ユーロ圏:9月業況判断指数■

前回:0.61 今回予想値:0.58

発表日時:9月29日18:00

業況判断指数は、現時点での景気に対して、「民間人がどう感じているか"」をまとめた指標であり、直近の景気の状況を判断する上で非常に重要な指標と言えます。業況判断は、「景気が良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業を差し引き、仮に全企業が「景気が良い」と答えた場合は「100」の数値が出されることになります。また、「良いor悪い」の回答が同じ場合は、「0」になるよう計算される仕組みです。

したがって、今回の予想を見ると、僅かですが「良い」と答えた企業の数が上回っていることが分かります。しかし、前回発表と比べると悪化する公算になっていますので、この点は憂慮すべき要因と言えます。

ただし、現在ユーロは対円と米ドルで値を上げており、それに大きなストップがかかるほどのマイナスではないと考えられますが、発表直後は細かく変動すると思いますので、発表直後、新規ポジションを建てるタイミングが少し難しくなりそうです。



■ユーロ圏:9月経済信頼感■

前回:101.8 今回予想値:101.3

発表日時:9月29日 18:00

経済信頼感指数とは、その名の通り、一般市民の経済に対する「信頼感」を指標化したものです。消費者信頼感指数ともよく似ていますし、GDPの予想にも使われるほど重要な指標となっています。

さて、ユーロを採用している国は現在22カ国ですが、それぞれの国で調査を行い、ユーロ全体の経済信頼感指数が発表されるのですが、前回よりも少し悪化する予想が出ています。

また、同時刻には上記で紹介した「9月業況判断指数」も発表され、ダブルで悪化する予想となっています。前述の通り、これがユーロに大きなダメージを与えるとまでは思えませんが、少なくとも、リスクを警戒する動きが発生する可能性は高いと言えるでしょう。

ただし、30日に発表されるドイツの「失業者数(下記参照)」は改善される予想ですので、それほど市場に大きなインパクトを与えるとは考えにくいでしょう。



■ドイツ:9月失業者数■

前回:−17千人 今回予想値:−20千人

発表日時:9月30日 16:55

「失業率」ほど重要視される指標ではないのですが、指標全体の中では、やはり重要視されるものと言えるでしょう。失業者数は、他の指標と違って「マイナスの値」が大きくなるほどに改善していると言えます。それだけ失業者数が「減っている」ということですからね。

今回、前回発表よりも「3千人」ほど改善する予想が出ており、世界でも最も経済回復が早い国と言われているだけあり、やはりドイツがユーロ全体を引っ張り上げているという印象を受けます。

つまりドイツの動向は、ユーロ全体に大きな影響を与えると考えておきましょう。その意味でも、今回の改善は市場に好印象を与えることになり、ユーロにとっても好都合と言えます。



■ドイツ:9月失業率■

前回:7.6% 今回予想値:7.6%

発表日時:9月30日18:00

上記の失業者数は改善する予想が出ていますが、失業率では前回発表と変わらない予想が出ています。したがって、予想通りの発表になれば、ユーロの買い材料となることはありません。しかし、必ずしも予想通りの発表になるとは限らないことを覚えておきましょう。

仮に、予想に反して改善する結果となれば、失業者数の改善との合わせ技で、ユーロにとって大きな買い材料となりそうです。また、予想通りの結果になったとしても、「変わらない=市場に与える影響がほとんどない」となりますので、変わらないことがダメージになる心配はありません。

上記の失業者数と同時刻の発表となりますので、この前後はチャートに張り付いた方が良いでしょう。不安に感じるなら、発表前にポジションを整理しておくことをオススメします。



■ユーロ圏:9月消費者物価指数前年比■

前回:+1.6% 今回予想値:+1.7%

発表日時:9月30日18:00

ドイツの失業者数&失業率と同時刻には、もう1つの重要指標が発表されます。ユーロ圏の「消費者物価指数前年比」なのですが、こちらも前回発表より少し改善する予想となっています。

消費者物価指数とは、いわゆる「インフレ率」を指標化したものであり、急激な改善は望ましくないものの、徐々にわずかながら改善するのが最も好ましいと言われています。つまり、一気に物価が上昇するのではなく、経済回復とともにデフレ傾向から脱却し、徐々に物価が上昇するのが最も良いんですね。

その意味では、今回の改善幅には非常に大きな好感が持てます。「+1.6%⇒+1.7%」ですので、まさに「最も好ましい改善」と呼ぶにふさわしいでしょう。

仮に、上記のドイツ失業率が予想に反して改善したとすれば、ドイツ失業者数&失業率とユーロ圏:消費者物価指数のトリプルパンチによる買い材料となるため、ここに大きな期待を持つ投資家も多くいることでしょう。また、上昇幅を大きくするために、発表前に利益確定の売りが先行するケースも考えられますので、激しく動く相場に流されないように注意することが肝心と言えます。



■ユーロ圏:8月失業率■

前回:10.00% 今回予想値:10.00%

発表日時:10月1日 18:00

以前、「今のユーロにとって、何もニュースがないことが最高の吉報だ」と解説しましたが、その意味では「何もない」に等しい予想が出ています(詳しくはこちらのページをご覧ください)。

現在、ユーロ全体を引っ張っているのはドイツやイギリスですが、ユーロ全体で考えると、やはり失業率の改善が最も大きな課題と言えます。また、たとえ前回発表と変わらない数字が結果として出たとしても、「10%」の大台は心理的にも好印象を与えるとは言えません。

上記で紹介してきた今週のユーロ圏の重要指標は、ドイツを中心に好印象が持てるものが多いのですが、「変わらないことが吉報」と言うだけでなく、早く失業率の改善が見られるよう、世界中の投資家が見守っているのです。

今回の失業率では、市場に大きな影響を与えるとは言えません。しかし、ユーロ全体の裏に隠されたリスクを市場がどう判断するのか、しばらくは心理戦が続く可能性を視野に入れておきましょう。


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それでは、上記の重要指標のまとめを少ししておきましょう。


<ポイント1>
発表される指標と発表時刻
★ユーロ圏:9月業況判断指数(29日・18:00)
★ユーロ圏:9月経済信頼感(29日・18:00)
★ドイツ:9月失業者数(30日・16:55)
★ドイツ:9月失業率(30日・16:55)
★ユーロ圏:9月消費者物価指数前年比(30日・18:00)
★ユーロ圏:8月失業率(10月1日・18:00)


<ポイント2>
ユーロ圏全体としては、僅かに悪化する指標が多い


<ポイント3>
ドイツの好材料がユーロ全体に好結果を与える可能性がある


<ポイント4>
トータルの印象としてはユーロに期待が持てるため、
対円で上昇する可能性が高いと言える

上記の通り、「何もないことがユーロにとっての吉報だ」と以前に解説しましたが、それは消極的な上昇を生むだけであり、消極的な上昇は小さなきっかけで大きく崩れる可能性が高いと言えます。

したがって、ドイツやイギリスなどの、1国の指標に押し上げられるのではなく、ユーロ圏全体の指標の改善こそ、経済回復には欠かせない要因と言えるでしょう。


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