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今週の重要指標情報 | アメリカ発の為替関係者のコメントを翻訳するブログ

また円買いが進むのか…"

日銀の追加緩和策もむなしく、またもや82円台に突入したドル円ですが、8日に発表される米失業率は、なんと「悪化する」という予想が出ています。それに不安を感じた投資家が、またゾロゾロと円を買い始めるのか、今週末にかけてのドル円の動きは要注意です!



それでは、10月6日(17時)現在の「日本円/米ドル」の状況から確認していきましょう。


82.94〜82.95 トレンド状況:強気

日銀の追加緩和策で一時的に円安になりましたが、ついに再度の82円台に突入しました。「82.86」が次の介入ポイントとしては妥当なラインと言えますが、明日・明後日には世界中で重要指標が発表されます。

今後の為替の動きについて、指標の観点から分析していきましょう。

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■10月7日〜10月8日の重要指標■
(時刻は日本時間です)



★オーストラリア:9月失業率(7日・9:30)
★イギリス:8月鉱工業生産前月比(7日・17:30)
★ドイツ:8月鉱工業生産前月比(7日・19:00)
★イギリス:英中銀政策金利(7日・20:00)
★ユーロ圏:欧州中銀政策金利(7日・20:45)
★アメリカ:新規失業保険申請件数(7日・21:30)
★カナダ:9月失業率(8日・20:00)
★アメリカ:9月失業率(8日・21:30)


それでは、1つ1つの指標を詳しく見ていきます。

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■オーストラリア:9月失業率■

前回:5.1% 今回予想値:5.1%

発表日時:10月7日9:30

このところ、対主要通貨で非常に強い動きを見せている豪ドルですが、その勢いはまだまだ健在です。とくに対米ドルでの上昇は特筆すべきものがあり、「上がり過ぎでは…"」と心配の声も聞こえるほどなのです。

そんなオーストラリアで、7日の9:30に「失業率」が発表されます。失業率は、数ある指標の中でもトップクラスに重要視されるものであり、失業率の予想や結果を見越して取引される方も多いのです。また、「速報性が強い指標」でもあり、発表直後に「ググッ!」と動く力を持っていることも忘れないようにしておきましょう。

今回は、前回と変わらず5.1%の予想となっていますが、仮に市場の予想に反して失業率が下げた場合は、これまで以上に豪ドルの上昇が加速する可能性があります。豪ドルで取引されている方は、ぜひこの時間帯のチャートをチェックしておきましょう。

なお、同時刻には「9月新規雇用者数」も発表されます。前回が「+30.9千人」であり、今回の予想値は「+20.0千人」となっています。こちらは少し悪化する予想となっていますが、これにより豪ドルが大きく下げるという心配はないと思われます。



■イギリス:8月鉱工業生産前月比■

前回:+0.3% 今回予想値:+0.2%

発表日時:10月7日 17:30

ユーロ圏、特にアイルランドやスペインの危機が懸念されていますが、ドイツと共にユーロ経済を引っ張っている存在がイギリスです。むしろ現在のユーロ圏は、「ドイツとイギリスに助けられている状態」と言っても過言ではないでしょう。

鉱工業生産」も重要指標の1つなのですが、今回は前回よりわずかに悪化する予想が出ています。しかし、「僅かな下落=相場への影響は少ない」と考えるのは止めておきましょう。イギリスは、ユーロではなくポンドを採用している国ですが、前述のようにユーロ圏を引っ張っている存在なのです。

したがって、ここに僅かでも悪い材料が見つかれば、ポンドだけでなく、ユーロも下落する可能性があります。現在のポンドは、これまで以上にユーロとの連動性が強くなっていますので、ポンドのみならず、この指標によるユーロへの影響も注視しておきましょう。



■ドイツ:8月鉱工業生産前月比■

前回:0.1% 今回予想値:0.5%

発表日時:10月7日 19:00

ドイツは、イギリスと共にユーロ経済を引っ張っている存在ですが、「ユーロ」という通貨を採用している国の中では、間違いなく最も経済的に大きな影響力を持った国と言えるでしょう。それだけに、ドイツの指標への注目度は増すばかりです。

今回のドイツの鉱工業生産は、前回より大幅に改善する予想が出ています。もちろん、ユーロ全体としても好材料と言えるのですが、それ以上に懸念される材料も多くあるため、この指標の改善がユーロを大きく押し上げることはないと考えられます。

むしろ、アイルランドやスペインなどの危機による下落に対して、「ドイツの鉱工業生産の改善のおかげで、一命を取り留めた」という表現が正しいかもしれません。



■イギリス&ユーロ:政策金利発表■

イギリス 前回:0.5% 今回予想値:0.5%

ユーロ 前回:1.0% 今回予想値:1.0%

イギリス 発表日時:10月7日20:00

ユーロ 発表日時:10月7日20:45

失業率と共に、トップクラスに重要視される指標、それが「政策金利」です。金利は、資金移動の「最大の動力源」と言えるほどに、お金の流れを左右する存在です。今回、イギリスとユーロ圏で同日に政策金利が発表されますが、先に発表されるのがイギリスのポンドです。その45分後に、ユーロの政策金利が発表されるスケジュールとなっています。

イギリスとユーロ圏、ともに政策金利の数値には変化は見られませんが、時として、金利に関してはサプライズが行われる時もあります。つまり、市場の予想に反して金利が上昇したり、あるいは下落することもあるんですね。

また、注目しておくべきは「中銀総裁のコメント」です。金利の数字にばかり目が行ってしまいがちですが、むしろ、世界中の投資家は総裁コメントの方に集中していると考えてください。皆さんがお使いのFXチャートでも、速報として配信されると思いますので、ぜひチェックしておきましょう。



■アメリカ:新規失業保険申請件数■

前回:45.3万件 今回予想値:45万件

発表日時:10月7日 21:30

アメリカ経済の回復が遅れていることは、もはや世界の常識となりつつあります。オバマ大統領だけでなく、バーナンキ議長への失望感が高まるなど、経済的には非常に不安定な状態が続いています。

アメリカ経済の遅れに関して、最も懸念されているのが「失業率の高さ」です。依然として10%前後で推移するなど、10人に1人が失業している状態がずっと続いているんですね。

今回、新規失業保険申請件数が発表されるのですが、僅かでありながら、改善する予想が出ています。もちろん、好材料として見るべき数値でしょう。また、最近のアメリカに関しては、住宅関連の指標が好調となっており、そこから派生して製造業が発展することも期待されています。その流れがスムーズに進むと、失業率の低下にもつながるのですが、今回の指標が、その一歩となるかどうかはまだ不透明です。市場関係者の間では、「まだまだですよ…」という声も多く聞かれますので。



■カナダ:9月失業率■

前回:8.1% 今回予想値:8.1%

発表日時:10月8日 20:00

カナダ経済は、順調とは言えずとも、回復する方向に向かっていることは事実です。回復スピードは決して速くないのですが、「アメリカと比べるとマシ」と言って間違いないでしょう。しかし、国境を接しているだけあり、やはりアメリカ経済の影響を受けやすく、アメリカ経済がここまで停滞してしまうと、なかなかカナダ経済の回復スピードも速くならないのです。

カナダは、以前から失業率の高さが経済のネックとなっており、今回は前回と変わらない数値が予想されています。しかし、「変わらない=影響がない」と思ったら大間違いです。「変わらない」ということは、「改善していない」と同じですので、どちらかと言うと市場にはネガティブに受け止められることでしょう。

したがって、市場が予想していないような、好材料と受け止められるコメント等が発表されない限り、今回の「変わらない失業率」はカナダドルに多少のダメージを与える可能性がありそうです。



■アメリカ:9月失業率■

前回:9.6% 今回予想値:9.7%

発表日時:10月8日 21:30

アメリカ経済の回復の遅れを最も顕著に表している指標、それが「失業率」です。オバマ大統領も、失業率の改善に躍起になって取り組んでいますが、「効果が出ていない」と言って構わないでしょう。今回の失業率も、前回より悪化する予想が出ています。

失業率の悪化は、実質経済に影響を与えるだけでなく、投資家心理にも大きなダメージを与えます。「アメリカ経済が大変だ…」というのは世界の常識なのですが、それに増してアメリカ経済に対する懸念が拡大し、よりドル売りが加速する可能性を視野に入れておきましょう。

つまり、さらに円に買いが入る可能性が大きく見られると考えておくべきです。「次の介入がいつになるのか…」と、市場ではこの話題で盛り上がっていますが、ひょっとして、米失業率の悪化による円買いが、介入を呼び込むきっかけになるかもしれませんね。


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それでは、上記の重要指標のまとめを少ししておきましょう。


<ポイント1>
発表される指標と発表時刻
★オーストラリア:9月失業率(7日・9:30)
★イギリス:8月鉱工業生産前月比(7日・17:30)
★ドイツ:8月鉱工業生産前月比(7日・19:00)
★イギリス:英中銀政策金利(7日・20:00)
★ユーロ圏:欧州中銀政策金利(7日・20:45)
★アメリカ:新規失業保険申請件数(7日・21:30)
★カナダ:9月失業率(8日・20:00)
★アメリカ:9月失業率(8日・21:30)


<ポイント2>
豪ドルの好調ぶりはまだ続くと思われる


<ポイント3>
ポンドとユーロの連動性に注視しておこう


<ポイント4>
アメリカは、住宅関連の指標は好調だが、
肝心の失業率の改善には至っていない


<ポイント5>
米失業率の悪化によって円買いが進んだ場合、
そこが介入ポイントとなる可能性も視野に入れておきたい

現在の世界的な経済の混乱は、何と言ってもアメリカ経済の回復が必要不可欠なのですが、肝心のアメリカ経済に回復する兆しが見えず、「経済の中心をアメリカではなく、ヨーロッパやアジアに!」という動きもチラホラ見られます。

アメリカは、国を上げてドル安に持っていこうとしていますが、それは「アメリカ経済の規模を小さくする」ということであり、長期的に見ればかなり不利なことなのです。そんな混迷をどうやって抜け出すのか、今後の指標や重要人物のコメントにも注目です。

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