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今週の重要指標情報 | アメリカ発の為替関係者のコメントを翻訳するブログ

明日は米指標がいっぱい!

明日14日にはアメリカで多くの重要指標が発表されます。トータル的には買い材料とは言いにくいものが多いのですが、これでどの程度まで円買いが進むのでしょうか"さっそく、1つ1つの指標を確認していきましょう。




それでは、10月13日(14時40分)の「日本円/米ドル」の状況から確認していきましょう。


81.80〜81.81 トレンド状況:ニュートラル


さて、明日はアメリカで多くの重要指標が発表されます。トータル的には「良い印象はない」と言えそうですが、どの程度、ドル売りが進行するのでしょうか"それでは、さっそく分析していきましょう!

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■10月14日の重要指標■
(時刻は日本時間です)



★NZ:8月小売売上高指数前月比(14日6:45)
★アメリカ:8月貿易収支(14日21:30)
★アメリカ:9月生産者物価指数(14日21:30)
★アメリカ:9月生産者物価指数<コア>(14日21:30)
★アメリカ:10/9新規失業保険申請件数(14日21:30)


それでは、1つ1つの指標を詳しく見ていきます。

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■NZ:8月小売売上高指数前月比■

前回:−0.3% 今回予想値:+0.3%

発表日時:10月14日6:45

アメリカの指標が多く発表される14日の朝一番、ニュージーランドで「小売売上高指数前月比」が発表されます。NZドルは、為替の世界ではマイナー通貨に近い存在ですが、オーストラリアとの経済的な結びつきが強いことから、豪ドルへの影響として今回注目した方が良いでしょう。

現在の豪ドルは、対米ドルや日本円で上昇しており、金利据え置きが発表されたにもかかわらず、資金の流入がまだ続いています。欧州危機やアメリカ経済への懸念から、高金利の豪ドルが買われていると考えられますが、仮に豪ドルに下落する気配が見えたなら、一気に資金が流出する可能性もあります。

その意味でも、今回のNZ小売売上高指数が注目されているのですが、予想では前回より改善すると出ています。しかも、マイナス数値からプラス数値へ転換すると予想されているため、これでまた豪ドルへの買いが進む可能性を視野に入れておきましょう。「まだ豪ドルは大丈夫だな…」という投資家心理が生まれるためです。



■アメリカ:8月貿易収支■

前回:-428億USD 今回予想値:-441億USD

発表日時:10月14日 21:30

非常に重要な指標と言えるでしょう。現在の円高ドル安は、アメリカ経済がボロボロになっているのも1つの原因ですが、それ以上にアメリカ政府やFRBがドル安を黙認していることが要因なのです。つまり、ドル安を黙認することでアメリカ製品の海外での価格競争力を上げ、少しでも貿易を有利に進めたいという考えがあるんですね。

しかし、今回の予想を見てください。前回よりも悪化する予想が出ており、もともと貿易赤字を膨大に垂れ流してきたアメリカですが、それに増して悪化する予想なのです。これでは、何のためにドル安を黙認しているのかが分からず、アメリカ経済の回復がより一層遅れるのではないかと懸念されています。また、アメリカ国内におけるアメリカ製品の強みも戻っておらず、結局、ドル安を黙認している目的は「全く達成されていない」と言えるでしょう。

もちろん、投資家は大きな不安を感じますので、この指標でさらに円が買われることを視野に入れた方が良いでしょう。



■アメリカ:9月生産者物価指数■

前月比 前回:+0.4% 今回予想値:+0.2%
前年比 前回:+3.1% 今回予想値:+3.7%

発表日時:10月14日 21:30

生産者物価指数とは、日本の「卸売物価指数」とよく似ている指標ですが、日本の卸売物価指数は輸送費なども含まれた指標であり、米生産者物価指数とは、商品が完成した時点の価格、つまり、輸送コストなどを含めていない商品の純粋な価格の推移を数値化したものです。インフレ圧力を推し量る指標だと考えておきましょう。

さて、前月比では下落しているものの、前年比では少し改善する予想が出ています。しかし、改善幅が小さいことと、直近の前月比が悪化していることを考えれば、前年比の改善が買い材料になるとは考えにくいと言えます。

アメリカもデフレに苦しんでいるのですが、そこからの脱却にはまだ時間がかかると言えるでしょう。



■アメリカ:9月生産者物価指数<コア>■

前月比 前回:+0.1% 今回予想値:+0.1%

前年比 前回:+3.1% 今回予想値:+3.7%

発表日時:10月14日 21:30

生産者物価指数には、「コア」というカテゴリも存在しています。これは、完成した商品のうち、「食品」と「エネルギー」を除いたものの価格推移を数値化したものです。食品とエネルギーは、気候等の条件で大きく価格が変動するため、それらの条件では変動しにくい商品の価格推移こそ、「本当の価格推移に近い指標」と言えるのです。したがって、生産者物価指数も重要指標なのですが、どちらかと言うと「コア指数」の方が重要視される傾向にあります。

さて、前月比では「変わらない予想」が出ているものの、前年比では改善する予想となっています。しかし、先ほどの生産者物価指数でも解説しましたが、直近の数値に改善が見られないため、前年比の改善が大きな買い材料になることはないでしょう。

やはり、ここでもアメリカへの買い材料は見つからない公算が高いと言えますね。



■アメリカ:10/9新規失業保険申請件数■

前回:44.5千人 今回予想値:44.3千人

発表日時:10月14日 21:30

アメリカの経済回復の遅れを象徴しているのが「失業率の高さ」です。約10人に1人が失業しているため、これでは経済回復が進むことはないでしょう。今回の新規失業保険申請件数を見ても、ごくわずかの改善だけで、オバマ政権の経済対策が実を結んでいるとは言えない状況です。

今年、ノーベル経済賞を受賞したピーター・ダイアモンド氏(他2名)によると、「求人は多くあるが、失業者数は減らない。それは、国が手厚い保護を差し伸べているからだ。つまり、働くよりも保護を受けた方が得と考える人が多いため、これでは経済の発展は見込めない」という、ある意味で非常に厳しい内容の論文を発表していました。

その内容が評価されて今回の受賞に至ったわけですが(アメリカ政府の思惑も影響していると思いますが…)、オバマ政権が打ち出している手厚い保護が、果たして今後のアメリカの失業問題の改善に向かうのかどうか、やはり疑問が残ると考えられそうです。

なお、僅かな改善しか見込まれていないため、これもドル売りの1つの要因となる可能性が高いと言えるでしょう。


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それでは、上記の重要指標のまとめを少ししておきましょう。


<ポイント1>
発表される指標と発表時刻
★NZ:8月小売売上高指数前月比(14日6:45)
★アメリカ:8月貿易収支(14日21:30)
★アメリカ:9月生産者物価指数(14日21:30)
★アメリカ:9月生産者物価指数<コア>(14日21:30)
★アメリカ:10/9新規失業保険申請件数(14日21:30)


<ポイント2>
ドル安を容認しているにもかかわらず、
米貿易収支に改善が見られない


<ポイント3>
生産者物価指数(コア指数も含む)は、
米ドルの買い材料とはならないと考えられる


<ポイント4>
アメリカの雇用状況の改善は、
まだ先になると考えるのが妥当だ



アメリカ経済の遅れがより一層深刻化しており、世界では、「アメリカ捨て」を模索する動きが始まりつつあります。つまり、自国のドル安だけを黙認して、他国や世界経済のことを考えていないアメリカに対し、「そろそろ見切りをつける」と世界が考えてもおかしくない状況です。

そうなれば、世界経済の中心がアジアに移る可能性が高く、遠い将来的には、アジアが世界経済を動かす中心地になっているかもしれませんね。

ちなみに、明後日15日も、アメリカ発の重要指標がたくさんあります。明日(14日)にアップする予定(時刻は未定)ですので、ぜひそちらもご覧ください!


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